無料と有料、何がちがう? 月いくらから始めればいい?

「有料にしたほうがいい?」で、止まる

AIを少し触り始めた方から、よく聞かれるのが、この質問です。

「無料でも使えるけど、有料にしたほうがいいんですか?」

「月いくらから始めるのが、ふつうなんでしょうか?」

「3つあるAIの、どれから有料にすればいいか分かりません」

noteのコメントにも、同じ声がいくつも届いています。

  • 「限られた予算で、どのAIを優先して使えばいいか分かりません」
  • 「無料プランから、有料プランに移るタイミングが分かりません」
  • 「気づいたら、AIツール代が月に数万円。見直したい」

帝国データバンクが2026年3月に出した調査では、生成AIを業務で活用している企業は全体で34.5%でした。会社の大きさで分けると、大企業は46.5%、中小企業は32.4%、小規模企業は28.0%。会社が小さくなるほど、使っている割合が下がります。同じ調査では、小規模企業の課題として「システム導入への資金不足」が挙げられています。

ここに、「無料と有料、どちらから始めるか」のつまずきがあります。先に有料から入ると、月額の負担感で続きません。でも、無料だけ使っていると、物足りない所に気づけない。だから、順番が大事です。

今日は、無料で「ここまでできる」ことと、有料にすると「ここが変わる」ことを並べて、月いくらから始めればいいかを書きます。前回(社内ルール)で「学習に使わない設定」の話をしましたが、その設定は、どちらのプランでもできます。

▶ 関連:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」


無料で、だいたいの仕事はできる

先に結論です。中小企業の社長が「ふだんの仕事で使う」範囲なら、ほとんどが無料プランで足ります。有料にしないと使えないわけではありません。

2026年10月の時点で、3つのツールの無料プランは、こうなっています。

ChatGPT(オープンエーアイ社・chatgpt.com)

無料プランがあります。メールアドレスで登録すれば、ブラウザとスマホアプリから使えます。有料プランもありますが、金額は公式の料金ページとログイン後の案内画面でご確認ください(検索窓に「ChatGPT 料金」と入れると、公式ページが最初に出てきます)。

Claude(アンソロピック社・claude.ai)

無料プランは $0。登録すれば、「Sonnet」と「Haiku」というモデルがそのまま使えます。有料のProプランは月$20(年払いだと月$17。公式料金ページで公開されています)。

Google Gemini(グーグル社・gemini.google.com)

無料プランは ¥0。Googleアカウントがあれば、そのまま使えます。無料では「Gemini Flash Lite」が利用可。有料プランは月¥725(Google AI Plus)から始まり、上位は月¥2,900、¥14,500以上まであります。

無料プランでできることは、ふだんの仕事なら十分です。たとえば次の用途は、どれも無料で動きます。

  • お礼メール・あいさつ文の下書き
  • 社内の資料や、長い記事の要約
  • 分からないことを聞く(調べもの)
  • アイデア出し・雑談・考えの整理
  • 写真を見せて説明してもらう(スマホから)
  • 音声で話しかける(スマホのマイクで)

同じ帝国データバンクの調査では、企業が生成AIを使う用途のトップは「文章の作成・要約・校正」で45.1%でした。この用途は、どれも無料プランで動きます。「有料にしないと会社では使えない」は、ほとんどの場合、思い込みです。

▶ 関連:Anthropic(Claude)公式料金ページ


有料にすると、はっきり変わる3つのこと

では、有料プランは何のためにあるのか。無料と比べて、はっきり変わるのは、次の3つです。

1. 回数と時間の上限が、外れる

無料プランには「1日に送れる回数」「1回で読める長さ」の上限があります。少しずつ使う分には気になりませんが、1日に何度も投げたり、長い資料を続けて読ませたりすると、途中で「上限に達しました」の表示が出ます。有料にすると、この上限が外れる(または、何倍にも広がる)ので、同じ仕事を途中で止めずに進められます。

2. 新しい、賢いモデルが使える

AIには、ツールの中に「モデル」というエンジンが入っています。無料プランでは、少し軽めのモデルが使われます。有料プランにすると、より新しくて、文章のつじつまが良くなるモデル(Claudeの「Opus」、GeminiのPro系など)が選べるようになります。長い文書を扱う、分析をさせる、資料をまとめさせる、といった考える仕事を頼むときに、違いが出ます。

3. 画像生成・音声・ファイル機能が、快適になる

無料でも画像生成や音声は使えますが、1日あたりの回数は少なめです。会社のチラシを量産する、動画のナレーション音声を毎日作る、長いPDFをまとめて読ませる、といった使い方をするときは、有料のほうがずっと使いやすくなります。

ここで気をつけたいのは、「有料にしたから、仕事が勝手に進む」わけではないことです。有料は、無料で物足りなくなった部分を、広くして快適にする道具です。頼み方(プロンプト)や、渡す情報の準備が整っていないと、有料にしても、同じ所でつまずきます。

▶ 関連:Google Gemini 公式サブスクリプションページ


【実物】無料と有料の早見表+有料にする3つの合図

ここからが実物です。まず、よくある用途を「無料で足りる/有料にすると楽」の2つに分けた表です。

無料と有料の早見表(2026年10月時点・私の使い方)

| やりたいこと | 無料で足りる? | 有料にすると楽になる? |

|—|—|—|

| お礼メール・あいさつ文の下書き | ○ 足りる | — |

| 社内資料・長い記事の要約 | ○ 足りる | 長文(50ページ超)が楽に |

| 分からないことを聞く(調べもの) | ○ 足りる | — |

| アイデア出し・雑談 | ○ 足りる | — |

| 写真を見せて説明してもらう | ○ 足りる | 枚数が多いと楽に |

| 音声で話しかける | ○ 足りる | 1日に長時間使うなら楽に |

| 長い契約書・規約の整理 | △ 途中で止まる | ○ 有料で快適 |

| チラシ・ブログの画像を量産 | △ 回数不足 | ○ 有料で快適 |

| 動画のナレーション音声を毎日 | △ 回数不足 | ○ 有料で快適 |

| 複数の仕事を続けて任せる(自動化) | △ 上限に当たる | ○ 有料で快適 |

次に、有料にする3つの合図です。この3つのうち、どれか1つでも毎日起きていたら、そのツールだけ有料に切り替えます。合図が無いうちは、無料のままで構いません。

合図1:1日のうちに何回も「上限に達しました」が出る

作業の途中で止まるのは、時間の無駄が大きいです。目安は、週に3回以上。これが続いたら、そのツールだけ月額に切り替えます。

合図2:毎回、同じ指示を10分かけて書き直している

無料でも頼めるけれど、満足する答えが返ってこなくて、何度も直して送っている状態です。この時間は、月額の料金より大きなコストになっています。賢いモデル(有料)に切り替えると、1回で届く確率が上がります。

合図3:会社の長い資料(50ページ超)を、通して読ませたい

無料プランでは、長い文書は途中までしか読めないことがあります。契約書・規約・業界の指針など、通しで読ませる仕事が増えてきたら、有料の出番です。

最初に有料にするなら、月1,000〜3,000円の範囲からで十分です。いきなり月1万円以上のプランを契約する必要はありません。合図が1つのツールにだけ出ているなら、そのツール1本だけ有料に。残り2つは無料のままにしておく、で問題ありません。

ひと言、まとめます。

有料に移るのは、無料で物足りなくなってから。先に試してから払う。無料でできることを使いきらないうちに有料に移ると、月額の負担感だけが残ります。合図が出てから、1本ずつ切り替えるのが、長く続くやり方です。

▶ 関連:AIを業務に入れるとき、最初に渡すべき仕事の選び方


同じ困りごとなら、代わりにやります

「社員にもAIを使ってほしいが、どのツールを有料にするか決められない」

「気づいたら、AIツール代が月数万円。使っていないプランもあるかもしれない」

「会社として、AIにかける月額の上限を決めて、業務ごとに割り振りたい」

そんな社長は、私に任せてください。会社の仕事内容に合わせて、どのツールを無料で、どのツールを有料で使うかの早見表と、月額の上限ルールを紙1枚にまとめます。半年に1回の見直しまで含めて、仕組みにします。

その困りごと、AIで解決します。

御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。

バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。

▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)

▶ サービス一覧:御縁のサービス

▶ 関連:買い切りと月額、どちらで頼むか —— 料金の考え方と向き不向き


参考データ・関連記事

  • 帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」— 生成AI活用は全体34.5%(大企業46.5/中小32.4/小規模28.0)、用途トップ「文章の作成・要約・校正」45.1%、小規模企業の課題に「システム導入への資金不足」

https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260514-genai/

  • Anthropic(Claude)公式料金ページ — 無料プラン$0(Sonnet・Haiku利用可)、Proプラン月$20(Opus含む)

https://claude.com/pricing

  • Google Gemini 公式サブスクリプションページ — 無料プラン¥0(Flash Lite)、AI Plus月¥725、AI Pro月¥2,900

https://gemini.google/subscriptions/

  • 御縁ブログ「AIを業務に入れるとき、最初に渡すべき仕事の選び方」— 無料で試す仕事と、人に残す仕事の線引き

https://goen-growth.com/aiを業務に入れるとき、最初に渡すべき仕事の選び/

次回は、「エージェントに仕事を任せるって、どういうこと?」です。この記事で「上限に当たったら有料」の話をしましたが、エージェント(代理人)に仕事を任せるときに、任せる前に決めておく3つを、次の記事で書きます。

質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。

「うちの会社でも、今からAIを始められる?」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。

▶ https://lin.ee/S9bBejs

御縁 代表 石本政晴

業務フローの書き方。AIに流れ図を描かせて「待ち時間」を見つける

仕事の流れが、社長の頭の中にしかない

AIの導入を進める会社で、よく聞く声です。

  • 「仕事の流れ全体が、社長の頭の中にしかない」
  • 「自分の担当の所しか知らない。渡したあと、どうなっているのか分からない」
  • 「流れ図を描けばいいのは分かるけど、描くのが苦手」

結論から言うと、流れ図は4つの形だけで描けます。しかも、描くのはAI。人は手順を話すだけです。図にすると、どこで仕事が止まっているかがひと目で見えます。YouTube「会社のAI導入講座」第15回と同じ内容です。

▶ 動画:業務フローの書き方:AIに流れ図を描かせて「待ち時間」を見つける(会社のAI導入講座 #15)


流れ図の形は、4つだけ

1. 丸:始まりと終わり。「請求書が届いた」が始まり、「経理に渡した」が終わり

2. 四角:手を動かす作業。集める・打ち直す・見くらべる。1つの四角に1つの作業

3. ひし形:分かれ道。「金額は合っている?」はい→経理へ、いいえ→業者さんに問い合わせ

4. 砂時計:待っている時間。業者さんの返事待ち、社長のハンコ待ち。手は動いていないのに、時間だけが過ぎる所

この4つを矢印でつなげば、流れ図のできあがりです。


人ごとに列を分けると、「渡す所」が見える

もう1つの工夫は、人ごとに列を分けること。左から、事務・係長・社長・業者さん。それぞれの作業を、自分の列に置きます。

すると、矢印が列をまたぐ所が出てきます。そこが、仕事を人から人へ渡す所です。

仕事は、渡す所で止まりやすいんです。相手が忙しい、気づかない、席にいない。待ち時間の多くは、ここで生まれます。


描いた図に、色を3つつける

  • 黄=分かれ道:人が判断している所。判断の決まりが言葉にできれば、AIに手伝ってもらえます
  • 赤=待ち時間:横に、だいたいの日数を書きます
  • オレンジ=前に戻る矢印:やり直しの所。戻る矢印が多いほど、ムダも多くなります

見直す順番は、赤の日数が長い所から。作業を速くするより、待ちを短くする方が、全体はずっと早く終わります。


【実物】Claude Codeに、流れ図を描いてもらう

社長に、請求書チェックの流れを話し言葉のまま話してもらい、文字にしたものをAIに渡します。

### コピーして使える頼み方

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この手順を流れ図にして。

作業は四角、分かれ道はひし形、待ちは砂時計。

人ごとに列を分けて、待ちの所は赤にして。

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できあがった図は、始まりから終わりまで11個の形が、4つの列に並びました。赤を見ると、社長のハンコ待ちが平均2日、業者さんの返事待ちが3日。作業の時間は合わせても半日なのに、待ちが5日もありました(数字は架空の例です)。

AIの図は、あくまで下書きです。担当の人に見せて、抜けている所を足します。今回は「金額が大きい時だけ係長が確認する」という道が抜けていました。


流れ図で、気をつけること3つ

1. 理想ではなく、今のままを描く。「こうなっているはず」ではなく、実際にどう動いているかを描きます。

2. 1枚に収まる大きさにする。形は15個くらいまで。多いなら、仕事を分けて別の図にします。

3. AIに渡す前に、お客様の名前や金額は伏せておく。流れを描くのに本物の名前はいりません(第4回のAIのルールと同じです)。

全部を一度に描かなくて大丈夫です。時間が多い仕事を、1つずつ描いていきましょう。


まとめ

1. 流れ図は丸・四角・ひし形・砂時計の4つの形と矢印で描ける。人ごとに列を分ける

2. 分かれ道は黄、待ちは赤、戻りはオレンジ。赤の日数が長い所から見直す

3. 描くのはAI、人は話すだけ。図は下書きで、担当の人と直して完成させる

### 30秒だけ、考えてみてください

あなたの会社の仕事を1つ選んで、始まりの丸と終わりの丸を書いてみてください。その間に、待っている所はいくつありますか。いちばん長い待ちは、何日でしょう。


流れ図の下書き用紙(無料)

始まりと終わり・作業・分かれ道・待ち(日数)を書き出して、色をつけて止まっている所を見つけるシートを用意しました。スマホでもパソコンでも書き込めて、PDF版もあります。

AIの前に仕事を減らす話は、前回の記事「業務改善のやり方。AIの前に「やめる・まとめる・入れ替える・簡単にする」で仕事を減らす」からどうぞ。


同じ困りごとなら、代わりにやります

「仕事の流れを、図にして見える化したい」

「どこで仕事が止まっているのか、外の目で見てほしい」

「担当者に聞き取りをして、流れ図を一緒に作ってほしい」

そんな社長は、私に任せてください。担当の方への聞き取りから、流れ図の作成、待ち時間の見つけ方まで——会社に合わせて、紙1枚にしてお渡しします。

その困りごと、AIで解決します。

御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。

バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。

▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)

▶ サービス一覧:御縁のサービス


参考データ・関連記事

  • YouTube「会社のAI導入講座」#15 業務フローの書き方

https://youtu.be/jVTH06wZ4iI

  • 流れ図の下書き用紙(無料・PDFあり)

https://goen-growth.com/ai-kouza/sheet-15/

次回は、「AI導入は何から始める?」です。時間・回数・ミス・やりやすさの4つで点数をつけて、最初の1つを選ぶお話です。

質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。

「うちの会社の仕事の流れを、一緒に図にしてほしい」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。

▶ https://lin.ee/S9bBejs

この記事は、noteでも公開しています。▶ noteで読む(石本政晴・AIで困りごと解決)

業務改善のやり方。AIの前に「やめる・まとめる・入れ替える・簡単にする」で仕事を減らす

いらない仕事まで、AIにやらせていませんか

AIを入れようとしている会社で、よく見かける場面です。

  • 「請求書を毎回3部コピーしてとじているけど、誰も開いていない」
  • 「同じ金額を、2人で2回確認していた」
  • 「この作業も、全部AIに任せればいいのでは?」

結論から言うと、AIを入れる前に、まず仕事そのものを減らすのが先です。ムダな仕事をAIにやらせると、ムダが速くなるだけだからです。見直しに使うのは、4つの問いだけ。YouTube「会社のAI導入講座」第14回と同じ内容です。

▶ 動画:業務改善のやり方:AIの前に「やめる・まとめる・入れ替える・簡単にする」(会社のAI導入講座 #14)


1つ目・2つ目の問い:やめる・まとめる

前回(第13回)の「3つの箱の表」を1行ずつ見ながら、問いをかけていきます。

1. やめられないか:その作業がなくなったら、誰が困るでしょう。誰も困らないなら、やめる候補です。誰も開いていない3部のコピーは、まさにこれです。

2. まとめられないか:同じことを、何回も・何人もでしていないか。請求書を届くたびに1枚ずつ見るのをやめて週に1回まとめて見る。現場ごとに別々の表を1つの表にまとめる。


3つ目・4つ目の問い:入れ替える・簡単にする

3. 入れ替えられないか:順番や、やる人を変えられないか。たとえば、業者さんに請求書へ注文書の番号を書いてもらう。最初に番号があれば、あとで探す時間がぐっと減ります。

4. 簡単にできないか:紙やFAXをやめて、決まった形のPDFで送ってもらう。打ち直す作業そのものが減ります。


問いかける順番は「やめる→まとめる→入れ替える→簡単にする」

この順番には理由があります。上の問いほど、減る時間が大きいからです。やめてしまえば、その作業の時間はゼロになります。

そして、4つの問いを通って最後に残った作業。そこが、AIに任せる所です。AIは、いちばん最後です。


【実物】Claude Codeに、見直しの印をつけてもらう

使うのは、前回作った請求書チェックの「3つの箱の表」です。

### コピーして使える頼み方

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この表の1行ずつに、やめる・まとめる・入れ替える・簡単にする のどれが使えるか、理由と一緒に書いて。

使えないなら「そのまま」と書いて。

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大事なのは、理由を書かせること。なぜそう思ったかが分かると、人が正しいかどうか判断できます。

できあがった表では、コピーはやめる、問い合わせは週1回にまとめる、番号は業者さんに入れ替える、紙はPDFで簡単にする。これで月165分が、AIを入れる前に105分になりました(数字は架空の例です)。残った105分のうち、決まり通りの読み取りと突き合わせを、次にAIに任せます。


見直しで、気をつけること3つ

1. やめる前に、なぜやっているかを担当の人に聞く。法律や、取引先との約束で決まっている作業もあります。

2. 一度に全部を変えない。1つずつ変えて、2週間ためして、困ることが出ないか確かめます。

3. AIの印は、あくまで案。決めるのは、現場の人と社長です。変えた後の時間を、第12回のやり方で測ります。

業務の見直しは、人を減らすためではなく、人が大事な仕事に時間を使うためです。


まとめ

1. AIの前に、業務を見直す。ムダをAIにやらせると、ムダが速くなるだけ

2. やめる→まとめる→入れ替える→簡単にするの順で問いかける。最後に残った作業をAIへ

3. AIには理由と一緒に印をつけてもらう。決めるのは人・1つずつ変えて測る

### 30秒だけ、考えてみてください

前回、箱に分けた仕事を1つ思い出してください。その中に、なくなっても誰も困らない作業はありませんか。1つ見つけたら、それが今日いちばんの成果です。


業務の見直し 4つの問い表(無料)

表の1行ずつに4つの問いをかけて、見直す前と後の時間、最後にAIへ渡す作業を書き込めるシートを用意しました。スマホでもパソコンでも書き込めて、PDF版もあります。

仕事を「入れる・作業・出す」に分ける話は、前回の記事「業務の洗い出し方。仕事を3つの箱に分けると、AIに任せる所が見える」からどうぞ。


同じ困りごとなら、代わりにやります

「どの作業がムダなのか、社内だけでは判断がつかない」

「担当の人に聞き取りをして、見直しを進めてほしい」

「AIを入れる前に、仕事を軽くしておきたい」

そんな社長は、私に任せてください。担当の方への聞き取りから、4つの問いでの見直し、変えた後の時間の測り方まで——会社に合わせて、紙1枚にしてお渡しします。

その困りごと、AIで解決します。

御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。

バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。

▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)

▶ サービス一覧:御縁のサービス


参考データ・関連記事

  • YouTube「会社のAI導入講座」#14 AIの前に業務を見直す

https://youtu.be/5IzmdonAZHY

  • 業務の見直し 4つの問い表(無料・PDFあり)

https://goen-growth.com/ai-kouza/sheet-14/

次回は、「業務の流れ図の描き方」です。話した手順からAIに流れ図を描いてもらい、分かれ道と待ち時間を色で見つけるお話です。

質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。

「うちの会社の業務を、一緒に見直してほしい」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。

▶ https://lin.ee/S9bBejs

この記事は、noteでも公開しています。▶ noteで読む(石本政晴・AIで困りごと解決)

業務の洗い出し方。仕事を「入れる・作業・出す」の3つの箱に分けると、AIに任せる所が見える

仕事を書き出したら40個。どれをAIに任せればいい?

AIを入れようと決めた会社で、よく聞く声です。

  • 「会社の仕事を全部書き出したら、40個もあった」
  • 「どれも、ちょっとずつAIに任せられそうで、決められない」
  • 「どこから手をつければ得をするのか、わからない」

結論から言うと、仕事を「入れる・作業・出す」の3つの箱に分けて見ると、AIに任せられる所がはっきり見えてきます。YouTube「会社のAI導入講座」第13回と同じ内容です。

▶ 動画:業務の洗い出し方:仕事を「入れる・作業・出す」に分ける(会社のAI導入講座 #13)


どんな仕事も、3つの箱に分けられる

  • 入れる:材料が届くところ
  • 作業:手を動かすところ
  • 出す:誰かに渡すところ

社長の「毎月の請求書チェック」で見てみます。

  • 入れる:業者さんからの請求書(紙・PDF・FAX)と、注文書・工事の台帳
  • 作業:請求書と注文書の金額と数量を突き合わせて、違う所に印をつける
  • 出す:支払いの一覧を経理に渡す。違う所の問い合わせを業者さんに送る

どんな仕事も、この3つに分かれます。


箱ごとに、書くことは3つ

1. 入れるの箱:何が・どんな形で(紙か、写真か、電話か)・誰から届くか

2. 作業の箱:手順と、決まり通りにできるか・判断が要るか。そして何分かかるか(前回の第12回で測った時間をここに書きます)

3. 出すの箱:何を・誰に・どの形で渡すか。そして確かめる人は誰か

時間まで書くと、どの箱が重いかがすぐわかります。


AIが効くのは、どこ?

  • 入れるの箱:紙・写真・PDFなど、バラバラの形を読み取ってそろえるのは、AIの得意なところです
  • 作業の箱:決まり通りにできる所は任せられます。判断が要る所は、人が持ちます
  • 出すの箱:下書きまではAI。送る・払う、は人です

手をつける順番は、時間がいちばん多い箱から。そこが、いちばん得をする所です。


【実物】Claude Codeで、手順を3つの箱の表にする

社長に、請求書チェックの手順を話し言葉のまま書いてもらいます。きれいな文でなくて大丈夫です。それを、そのままAIに渡します。

### コピーして使える頼み方

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この手順を、入れる・作業・出すの3つの表にして。

行ごとに、かかる時間と、AIに向くかを ○・△・× で。

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できあがった表を見ると、入れるの箱(集めて打ち直す所)に、時間の半分がかかっていました。最初にAIに任せるのは、請求書を読み取ってそろえる所です。

ただし、AIの付けた ○・× はあくまで案です。最後は、仕事をよく知る人が見て決めます。


箱分けで、気をつけること3つ

1. 細かく分けすぎない。1つの仕事は箱3つ、1つの箱は3行まで。まずは、ざっくりで十分です。

2. 頭の中の「なんとなくの確認」を見落とさない。ベテランが無意識にしている確認も、作業の箱に1行書きます。

3. 出すの箱には、必ず人の確認を残す。送るボタン・払うボタンは、AIに押させません(第9回の「はい」の出し方と同じです)。

分けるのは、AIに丸投げするためではなく、人とAIの受け持ちを決めるためです。


まとめ

1. どんな仕事も、入れる・作業・出すの3つの箱に分けられる

2. 箱ごとに、何が・どう・誰にと、かかる時間を書く

3. 時間が多い箱の、決まり通りの所からAIへ。出すの箱には人の確認を残す

### 30秒だけ、考えてみてください

あなたの会社で、いちばん時間がかかっている仕事を1つ選んで、入れる・作業・出すの箱に1行ずつ書いてみてください。どの箱が、いちばん重いでしょう。


仕事の3つの箱シート(無料)

仕事を3つの箱に分けて、中身とかかる時間を書き込み、AIに任せる所に印をつけられるシートを用意しました。スマホでもパソコンでも書き込めて、PDF版もあります。

AIと会社の道具をつなぐ話は、前回の記事「MCPとは?AIと会社の道具をつなぐしくみ」からどうぞ。


同じ困りごとなら、代わりにやります

「仕事の洗い出しから、手伝ってほしい」

「どの仕事をAIに任せればいいか、外の目で決めてほしい」

「ベテランの頭の中の手順を、紙に書き出したい」

そんな社長は、私に任せてください。聞き取りをしながら、会社の仕事の洗い出しと3つの箱分けを一緒に作るところから——会社に合わせて、紙1枚にしてお渡しします。

その困りごと、AIで解決します。

御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。

バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。

▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)

▶ サービス一覧:御縁のサービス


参考データ・関連記事

  • YouTube「会社のAI導入講座」#13 仕事を「入れる・作業・出す」に分ける

https://youtu.be/yMjwpq-hwkw

  • 仕事の3つの箱シート(無料・PDFあり)

https://goen-growth.com/ai-kouza/sheet-13/

次回は、「AIの前に業務を見直す」です。やめる・まとめる・入れ替える・簡単にする。4つの問いで、AIに渡す前に仕事を軽くするお話です。

質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。

「うちの会社の仕事を、一緒に洗い出してほしい」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。

▶ https://lin.ee/S9bBejs

この記事は、noteでも公開しています。▶ noteで読む(石本政晴・AIで困りごと解決)

会社の情報、AIに入れても大丈夫? 最初に決める5つのルール

「会社の規定で止まる」の正体

AIを触り始めた方から、よく聞くのが、この話です。

「会社の情報を、AIに入れていいのか分からない」

「ChatGPTを使おうとしたら、総務に止められた」

「社内に規定がないので、怖くて何も入れられない」

いちばん多いのが「会社の規定で止まる」という声です。会社として禁止しているわけでもないし、許可しているわけでもない。誰も決めていない。だから、使っていい人も、様子を見てしまう。結果として、便利な道具が目の前にあるのに、誰も触れない状態になります。

帝国データバンクが2026年3月に出した調査では、企業が生成AIを導入する時の課題として「情報漏洩のリスク」が4位の33.5%でした(1位は情報の正確性50.4%、2位は専門人材不足41.3%、3位は業務範囲が不明確40.0%)。3社に1社が、情報の扱いに不安を持っている計算です。

でも、現実には、ちゃんと情報が漏れた会社は、同じ調査で0.7%と報告されています。「怖い」と思っている人が多いだけで、実際に事故が起きた割合は、とても小さいです。怖さの大半は、どこまで入れていいか決まっていないことから来ます。

今日は、その「決まっていないこと」を、紙1枚で決める方法を書きます。前回(議事録)で「録音をAIに渡す」話をしましたが、その録音には、お客様の名前も金額も入っています。渡す前に、何を決めておけばいいのか、ここで整理します。

▶ 関連:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」


AIに入れていい情報・入れていけない情報

まず、情報を3つに分けます。これだけで、ほとんどの迷いが消えます。

A:そのまま入れていい情報(公開情報)

  • 自社のホームページに載っている内容(会社案内・サービス紹介)
  • 公開資料(プレスリリース・公式ブログ)
  • 公開されている他社の情報、ニュース、公表されている統計

これは、もう世の中に出ている情報です。AIが学習してもしなくても、誰でも読める状態なので、気にせず入れて構いません。

B:加工すれば入れていい情報(社内情報・取引先情報)

  • 社内の会議メモ(固有名詞・金額を伏せた形)
  • お客様とのやり取り(名前を「Aさん」、会社名を「X社」に置き換えた形)
  • 社内の数字(売上そのものではなく、傾向や比率に直した形)

これは、匿名化してから入れます。たとえば、「鈴木様から見積の依頼」という文章を「Aさんから見積の依頼」に書き換えてから、AIに渡します。これだけで、万が一その内容が外に出ても、誰のことか分かりません。

C:入れてはいけない情報

  • お客様の個人情報(氏名・住所・電話番号・メールアドレス・マイナンバー)
  • 社員の個人情報(給与・評価・健康情報・家族情報)
  • 契約書の原本(相手との秘密保持契約で守られているもの)
  • 自社の未公開の重要情報(新商品の設計図・買収の話・特許の中身)

これは、どんな設定にしていても、AIに入れません。入れた瞬間、相手との約束を破ることになります。相手の了承なしに個人情報を外部サービスに渡すこと自体が、個人情報保護法で守るべき範囲から外れる動きになります。

この3つの線引きを、まず社内で揃えます。AIが怖いのではなく、どの情報がA・B・Cのどれなのか決まっていないのが、本当の怖さです。

▶ 関連:AI導入で最初に必要なのは、ツール選定ではなく「渡す情報の棚卸し」


「学習に使わない」設定の、やり方

B(加工すれば入れていい情報)を扱うときは、もう一つやっておくことがあります。AIが「あなたが入れた内容を、次のAIの勉強に使う」のを止める設定です。

これは、無料プランでもできます。やり方を、2つのツールで書きます。

ChatGPT(スマホ・パソコン共通)

1. 画面の左下にある、自分のアイコンまたは名前を押す

2. 出てきたメニューから「設定」を選ぶ

3. 「データコントロール」を選ぶ

4. 「すべての人のためにモデルを改善する」のスイッチをオフにする

これで、以降に送った会話は、ChatGPTの学習データに使われなくなります。英語の設定画面では「Improve the model for everyone」と書かれています。

Google Gemini(スマホ・パソコン共通)

1. ブラウザで `myactivity.google.com/product/gemini` を開く

2. 「Gemini アプリ アクティビティ」のページが開く

3. 「保存する」のスイッチをオフにする(または「オフにする」のボタンを押す)

これで、以降の会話が将来のAIの学習に使われなくなります。ただし、Googleの公式ヘルプには「安全性のため72時間はデータが保持される」「人の目による確認は続く場合がある」と書かれています。完全に残らないわけではありません。

ここで気をつけること

  • 設定は、一度やれば永続します(やり直す必要はない)が、ツールを変えたら、またやり直しです
  • 無料プランでもできますが、法人契約(ChatGPT Enterprise・Gemini Enterprise)では、最初から学習に使われない設定になっています
  • 設定をオフにしても、「C(入れてはいけない情報)」は入れません。あくまでBを扱うときの安全策です

▶ 関連:Google Gemini公式ヘルプ「Gemini アプリ アクティビティ」


【実物】社内ルールのチェック表(5項目)

ここからが実物です。社員が迷わずにAIを使えるように、下の5項目を紙1枚にまとめます。会社の規模が小さくても、1人でも、同じ型で作れます。

“`

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【会社名】AI利用ルール(◯年◯月版)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ ルール1:AIに入れていい情報の線引き

AIに入れていいのは、次のA・Bに限る。Cは入れない。

A(そのまま可):ホームページ・プレスリリースなど公開情報

B(匿名化すれば可):社内会議メモ・取引先とのやり取り(名前・金額を伏せる)

C(禁止):お客様の氏名/連絡先/マイナンバー、社員の給与/評価、

契約書の原本、未公開の重要情報

■ ルール2:匿名化のやり方

Bを入れるときは、必ず下に置き換えてから貼る。

会社名 → X社・Y社

個人名 → Aさん・Bさん

金額 → ◯万円・ゼロが6個の金額

日付 → ◯月◯日(確定日は伏せる)

■ ルール3:設定で「学習に使わない」をオフにする

ChatGPT:設定 → データコントロール → 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ

Gemini:myactivity.google.com/product/gemini → 「保存する」をオフ

(無料・有料どちらでも、全員が初回に実施)

■ ルール4:使っていいツール・使わないツール

使っていい:ChatGPT/Claude/Gemini(有料・無料とも)

※ 上記以外(新しいツール・個人サイトのAI)は、担当者に相談してから使う

■ ルール5:困ったときの相談先

AIに入れていいか迷ったら、送信前に下記に相談する。

一次:◯◯部の△△さん

二次:代表/総務

(相談してから進めるのが、怒られるより早い)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

制定:◯年◯月◯日 / 見直し:半年ごと

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

“`

これを紙に印刷して、朝礼で1回読み上げるか、社員のパソコンの横に貼ります。ここまで決まっていれば、「使っていいんですか?」の確認で止まる時間が、ほぼゼロになります。

ひと言、まとめます。

AIが怖いのではなく、ルールが無いまま使うのが怖い。紙1枚のルールが決まれば、社員は迷わずAIを使える。禁止するよりも、線引きを決めるほうが、何倍も早く会社が前に進みます。

▶ 関連:AIに書類を作らせて危険なこと・安全なこと —— 現場所長のための線引き


事故を防ぐ、送信前の3秒チェック

ルールを作っても、毎回全部を思い出すのは大変です。送信ボタンを押す前の3秒だけ、下の3つを目で見ます。

1. 画面に、人の名前はないか

  • お客様・社員・取引先の、本名が残っていないか
  • 「鈴木様」「田中部長」「山田さん」のまま貼ってしまっていないか
  • 残っていたら、Aさん・Bさんに書き換えてから送る

2. 画面に、具体的な金額はないか

  • 「3,250万円」「月額48,000円」のような、特定できる金額が残っていないか
  • 「約3千万円」「月額5万円程度」のように、ざっくりした桁に直す
  • 契約書の金額は、桁も伏せる

3. 画面に、会社名・物件名はないか

  • 「株式会社◯◯」「△△ハイツ101号室」のような、特定できる名称が残っていないか
  • 「X社」「物件A」のように、記号に置き換える
  • 相手の会社と、まだ公表されていない取引の情報は、特に注意

この3秒を習慣にすれば、ほとんどの事故は、送信前に止まります。送ったあとで取り消すのは、ほぼ不可能です。送る前の確認が、唯一の守りです。

▶ 関連:AIに任せて事故りかけた話 —— 数字と固有名詞は人が確認する


同じ困りごとなら、代わりにやります

「うちにはAIのルールが無い。でも、何から書けばいいか分からない」

「社員から『使っていいんですか』と毎回聞かれる。1枚のルールにまとめたい」

「業種(建設・製造・小売)に合わせて、入れていい情報・いけない情報を整理してほしい」

そんな社長は、私に任せてください。会社の仕事内容と、お客様の情報の持ち方に合わせて、紙1枚の『社内AI利用ルール』を作ります。社員が迷わず、同じ品質でAIを使えるようにします。半年に1回の見直しまで含めて、仕組みにします。

その困りごと、AIで解決します。

御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。

バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。

▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)

▶ サービス一覧:御縁のサービス

▶ 関連:御縁に相談すると、最初の1ヶ月で何が起きるのか


参考データ・関連記事

  • 帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」— 生成AI導入時の課題4位は「情報漏洩のリスク」33.5%、実際に情報が流出した企業は0.7%

https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260514-genai/

  • Google Gemini公式ヘルプ「Gemini アプリ アクティビティ」— 保存をオフにすると今後の会話が学習に使われない(安全性のため72時間は保持)

https://support.google.com/gemini/answer/13594961

  • 御縁ブログ「AI導入で最初に必要なのは、ツール選定ではなく『渡す情報の棚卸し』」— 情報の棚卸しの進め方

https://goen-growth.com/ai導入で最初に必要なのは、ツール選定ではなく「/

  • 御縁ブログ「AIに書類を作らせて危険なこと・安全なこと —— 現場所長のための線引き」— 業務で使うときの線引き

https://goen-growth.com/aiに書類を作らせて危険なこと・安全なこと-──/

次回は、「無料と有料、何がちがう? 月いくらから始めればいい?」です。この記事で「設定をオフにする」話をしましたが、無料プランと有料プラン、どこがちがうのか、月いくらから始めればいいのか、を書きます。

質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。

「うちの会社でも、今からAIを始められる?」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。

▶ https://lin.ee/S9bBejs

御縁 代表 石本政晴

会議のメモを、AIに議事録にしてもらう。頼み方と、確認する3つの場所

「議事録を書く時間がない」

AIを触り始めた方から、よく聞くのが、議事録の話です。

「会議が終わっても、議事録を書く時間が、翌日まで残らない」

「録音はしてあるけれど、聞き直す時間がない」

「書いても、何が決まったのかが、あとで読み返すと分からない」

書く時間がない、という声がいちばん多いです。1時間の会議のあとに、議事録を書く時間がもう1時間かかる、という方もいます。そうなると、議事録そのものが、だんだん書かれなくなります。あとで「あれ、どう決まったんでしたっけ」の繰り返しになります。

帝国データバンクが2026年3月に出した調査では、企業がAIを使う用途の1位は「文章の作成・要約・校正」で45.1%でした。議事録は、まさに「録音やメモを要約して、文章に起こす」仕事です。会議の時間を減らすのは難しくても、議事録を書く時間は、AIで大きく減らせます。

今日は、その頼み方を、画面の順番どおりに書きます。前回(写真を見せる)の次にご相談が多いのが、この議事録です。

▶ 関連:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」


AIに任せていい所・人が確かめる所

議事録を頼む前に、1つだけ決めておきます。それは、どこまでAIに任せて、どこを人が確かめるかです。これが決まっていないと、「AIが書いた議事録を全部信じて、あとで事故が起きる」ことになります。

AIに任せていいのは、下の3つです。

  • 録音やメモを、文章に起こす:長い音声や、箇条書きのメモを、読める文章に直す
  • 要点をまとめる:1時間の会議を、A4で1枚分くらいに短くする
  • 決まったこと・持ち帰り・次の予定の形に整える:ばらばらの話を、議事録の形に並べ替える

人が確かめるのは、下の3つです。これはAIが間違えやすい所です。

  • 固有名詞:会社名・人名・物件名・商品名。音声の聞き取り間違い、文字変換の間違いが残る
  • 数字:金額・日付・時間・個数。桁や単位を間違える
  • 持ち帰り(誰が・いつまでに・何をする):ここが抜けると、議事録として機能しない

私自身、打ち合わせの録音をAIに渡して議事録を起こす、という使い方をしています。たとえば、相手の会社名を音声から書き起こすと、「鈴木」が「鈴置」、「田中」が「田仲」のように、1文字だけ違う名前に化けることが、たまにあります。これを人が最後に目で確かめます。AIが下書きを作って、人が3か所を見直す。これが、議事録の基本の分担です。

▶ 関連:AIに任せて事故りかけた話 —— 数字と固有名詞は人が確認する


【実物】議事録の頼み方(音声から・メモから)

ここからが実物です。会議の素材が「音声」なのか「文字のメモ」なのかで、少し手順が違います。両方書きます。

音声から議事録を作る(録音がある場合)

1. スマホのボイスメモ(iPhone)やレコーダーアプリ(Android)で、会議を録音しておく

2. ChatGPT・Claude・Geminiのどれかを開き、話しかける画面を出す

3. 文字入力の枠の左側にある「+」ボタン(または「📎クリップ」のマーク)を押して、録音ファイルを選ぶ

4. 文字入力の枠に、下のひな形を貼って、送信する

Google Geminiの公式ヘルプには、「1回で最大10ファイルまで送れる」「音声・動画などは1ファイルあたり上限(動画は最大2GB)」と書かれています。1時間の会議の録音なら、ほとんどが1ファイルで送れます。長い会議(2時間を超える)は、途中で区切って2〜3回に分けて送ってください。

メモから議事録を作る(録音がない場合)

録音がなくても、会議中にメモを取っていれば、議事録に起こせます。

1. ChatGPT・Claude・Geminiのどれかを開く

2. 文字入力の枠に、まずメモの文字をそのまま貼る(箇条書きでも、短い文の羅列でもよい)

3. その下に、下のひな形を貼って、送信する

録音の場合もメモの場合も、頼み方のひな形は、ほぼ同じです。下のひな形をそのままコピーして、使ってください。

▶ 関連:Google Gemini公式ヘルプ「Geminiアプリでファイルをアップロード・分析する」


議事録の頼み方ひな形(コピーして使う)

ひな形1:基本の議事録(これだけ覚えればOK)

“`

この〔録音/メモ〕から、社内用の議事録を作ってください。

形式:

① 会議の名前・日付・参加者

② 議題(話し合ったこと)

③ 決まったこと(箇条書き)

④ 持ち帰り(誰が・いつまでに・何をする)

⑤ 次の会議の予定

決まり:

・話し言葉は、です・ます調の文章に直してください

・固有名詞(会社名・人名)は、はっきり聞き取れない場合は〔?〕を付けてください

・数字(金額・日付・時間)は、話したとおりに書いてください

・雑談や余談は、議事録に入れないでください

“`

これが「基本の型」です。会社の決まった書式がなくても、この5項目があれば、議事録として読めます。

ひな形2:短い要点版(社内メール用)

社内メールやチャットに貼る、短い版も作れます。

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さっきの議事録を、社内のチャットに貼れる長さ(200字くらい)に短くしてください。

「決まったこと」と「持ち帰り(誰が・いつまでに)」だけに絞ってください。

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ひな形3:相手先用の報告(お客様・取引先に送る)

社内用とは別に、相手先に送る確認メモも作れます。

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この議事録から、〔取引先/お客様〕に送る確認メモを作ってください。

形式:

・今日ご相談いただいた内容の、確認

・次回までに弊社でご用意するもの

・次回までに〔取引先/お客様〕にお願いしたいこと

・次回のお打ち合わせの候補日

言い方は、丁寧な「です・ます」で、お礼の挨拶を入れてください。

“`

ひと言、まとめます。

議事録は、AIが下書きを作って、人が「固有名詞・数字・持ち帰り」の3か所だけ確かめる。全部を人が書いていた時代とは、作り方が変わります。会議が終わって5分で、議事録の下書きが手元にある。これが、普通になってきました。

▶ 関連:お礼メールやあいさつ文を、AIに下書きしてもらう。そのまま使える頼み方3つ(note #6)


確認する3つの場所(議事録を送る前に)

AIが下書きを出してきたら、送信する前に、下の3つだけ、必ず目で確かめてください。ここを飛ばすと、議事録が逆に信頼を落とす道具になります。

1. 固有名詞

  • 会社名・人名・物件名・商品名が、正しいかどうか
  • 音声から起こしたときは、聞き取り間違いが残ることがある(例:「鈴木」が「鈴置」、「山田」が「山多」)
  • 聞き覚えのない名前が出てきたら、ひな形で付けた〔?〕マークを頼りに、録音を聞き直す

2. 数字

  • 金額・日付・時間・個数・パーセント・住所の番地
  • 「10万」と「100万」、「10日」と「20日」は、1文字違いで意味が変わる
  • 特に金額は、送信前に声に出して読み返す

3. 持ち帰り(誰が・いつまでに・何をする)

  • 「誰が」が抜けていないか:主語が「弊社で」「先方で」になっていないか、個人名まで入っているか
  • 「いつまでに」が入っているか:「次回まで」ではなく、具体的な日付になっているか
  • 「何をする」が、動詞まで具体的か:「検討する」ではなく「見積もりを出す」「資料を送る」など

この3つだけ目で見れば、議事録の下書きは、ほぼそのまま使えます。送信前の5分の確認で、会議の記録として、ずっと長く役に立つものになります。

▶ 関連:工程会議で毎週使うAIプロンプトの型 —— 現場所長がその場でコピペできる3つ


同じ困りごとなら、代わりにやります

「毎週の定例会議の議事録を、AIで回したい。社内の書式に合わせて設定してほしい」

「会議の録音ファイルを渡したら、翌朝までに議事録が届く仕組みがほしい」

「社員が自分で議事録を頼めるように、ひな形と手順書を1枚にまとめてほしい」

そんな社長は、私に任せてください。会社ごとの会議の種類(朝礼・定例・工程会議・顧客打ち合わせ)に合わせて、「どのひな形で・何を確認するか」を決めた、紙1枚の手順書を作ります。社員が迷わず、同じ品質で議事録を作れるようにします。

その困りごと、AIで解決します。

御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。

バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。

▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)

▶ サービス一覧:御縁のサービス

▶ 関連:御縁に相談すると、最初の1ヶ月で何が起きるのか


参考データ・関連記事

  • 帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」— 企業の生成AI用途は「文章の作成・要約・校正」が1位45.1%、課題1位は「情報の正確性」50.4%

https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260514-genai/

  • Google Gemini公式ヘルプ「Geminiアプリでファイルをアップロード・分析する」— 1回で最大10ファイル・動画は1ファイル2GBまで(2026年10月時点)

https://support.google.com/gemini/answer/14903178

  • 御縁ブログ「AIに任せて事故りかけた話 —— 数字と固有名詞は人が確認する」— 固有名詞・数字をAIに任せきった時に何が起きたかの実例

https://goen-growth.com/aiに任せて事故りかけた話-数字と固有名詞は/

  • 御縁ブログ「工程会議で毎週使うAIプロンプトの型」— 毎週の会議でそのままコピペできるプロンプトの型

https://goen-growth.com/工程会議で毎週使うaiプロンプトの型-現場所/

次回は、「会社の情報、AIに入れても大丈夫? 最初に決める5つのルール」です。議事録や写真をAIに渡すとき、どこまで送っていいのか、何を社内で先に決めておけばいいのか、という話をします。

質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。

「うちの会社でも、今からAIを始められる?」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。

▶ https://lin.ee/S9bBejs

御縁 代表 石本政晴

MCPとは?AIと会社の道具をつなぐしくみ。「写して貼る」をやめる3つの決まり

メールの中身を、1日30回AIに写していませんか

AIを入れたばかりの会社で、よく聞く声です。

  • 「お客様のメールをAIに貼り付けて、できた返事をまたメールに貼って…の繰り返し」
  • 「表計算の数字をAIに写すだけで、午前中が終わる」
  • 「AIが、メールも表も直接見てくれたらいいのに」

結論から言うと、AIと会社の道具は「つなげる」ようになっています。そのための共通のしくみが MCP です。そして、つなぐときに決めておくことは3つだけ。YouTube「会社のAI導入講座」第11回と同じ内容です。

▶ 動画:MCPとは?AIと会社の道具をつなぐしくみ(会社のAI導入講座 #11)


MCPは「コンセントの差し込み口」

MCPは、AIと会社の道具をつなぐための、共通の決まりです。

家電の会社が違っても、同じ差し込み口なら、どれでも使えますよね。MCPも同じで、差し込み口の形がそろっているので、メール・表計算・カレンダー・チャットなど、いろいろな道具を同じやり方でAIにつなげます。

Claudeを作った会社が始めたしくみですが、今はChatGPTやGeminiなど、ほかの会社のAIも使う共通の規格になっています(2026年10月時点)。一度つなぎ方を覚えれば、AIを乗りかえても考え方はそのまま使えます。


つなぐ前は「人が運び役」、つないだ後は「AIが読みに行く」

  • つなぐ前:メールを開いて、中身を写して、AIに貼る。できた返事を、またメールに貼る。人が行ったり来たりの運び役です。
  • つないだ後:AIが、自分でメールを読みに行きます。人は「今日の急ぎのメールを教えて」と頼むだけ。

写し間違いや貼り忘れもなくなります。人は、運ぶ仕事から、決める仕事に戻れます。


つなぐしくみは、3つの部品でできている

1. AI:Claude Code など、頼まれて考える側

2. つなぎ役:道具ごとに用意された、差し込みプラグのようなもの。アプリでは「コネクタ」という名前で出てきます

3. 会社の道具:メール・表計算・カレンダー・ファイルの置き場所など

そして、つなぎ役には、できることが決まっています。「読むだけ」か、「書きこみもできる」か。ここが、あとで大事になります。


【実物】メールを「読むだけ」でつないでみる

Claudeのアプリでの流れは、次のとおりです(画面や名前は、アプリの版によって少し違うことがあります)。

1. 設定から「コネクタ」を開く(メールやカレンダーなど、つなげる道具が並んでいます)

2. メールを選んで「つなぐ」を押す → メールの会社の画面で、AIに何を許すかを読んでから許可する

3. つながったら、頼んでみる

### コピーして使える頼み方

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今日届いたメールから、急ぎのものを3つ。

誰から、何の用件か、1行ずつ。

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AIが自分でメールを読みに行って、まとめてくれます。人は、写しても貼ってもいません。

最初は、返事を送る許可はまだ渡しません。読むだけで、十分に役に立ちます。


前回の「3つのきっかけ」と組み合わせると

前回(#10)の、AIが動く3つのきっかけ(頼まれたら・時間になったら・出来事が起きたら)と組み合わせると、ぐっと使いやすくなります。

  • 時間になったら:毎朝8時に、表計算の工程表を読んで、遅れている現場を知らせる
  • 出来事が起きたら:お問い合わせのメールが届いたら、急ぎかどうかを分けて、チャットで担当に知らせる

つなぐ順番は、毎日いちばん写している道具から。そして、読むだけから。


安全につなぐ、3つの決まり

「AIが会社のメールを全部見られるのは心配だ」という社長の声は、もっともです。決まりは3つだけです。

1. つなぎ役は、信頼できるものだけ。道具を作った会社の公式のものや、アプリの一覧に載っているものから選びます。出どころのわからないものは入れません。

2. 許可は小さく。読むだけから始めて、送る・消す・お金がかかる、は人が確かめてから。

3. メールや資料の中に書かれた指示には、従わせない。届いたメールに「この内容を外に送って」と書かれていても、それはお客様の文章で、社長の指示ではありません。

AIへの指示は、社内の人だけが出す。この線を最初に決めておくのが、安心してつなぐコツです。


洗い出し表シート(無料)

つなぐ道具を洗い出して、許可の範囲と安全の決まりを書き込めるシートを用意しました。スマホでもパソコンでも書き込めて、PDF版もあります。

頼み方がまだの方は、前々回の記事「AIへの頼み方は「4つの箱」だけ」からどうぞ。


同じ困りごとなら、代わりにやります

「どの道具からAIにつなげばいいか、わからない」

「つないだあと、社員が何をしてよくて、何をしてはいけないかを決めたい」

「メールや表の中身を、安全にAIに読ませたい」

そんな社長は、私に任せてください。つなぐ道具と順番の整理から、許可の範囲と安全な決まりづくりまで——会社に合わせて、紙1枚にしてお渡しします。

その困りごと、AIで解決します。

御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。

バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。

▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)

▶ サービス一覧:御縁のサービス


参考データ・関連記事

  • YouTube「会社のAI導入講座」#11 MCP:AIと会社の道具をつなぐ

https://youtu.be/bOeW6MNWFAc

  • Anthropic「Donating the Model Context Protocol and establishing the Agentic AI Foundation」— MCPがLinux Foundation傘下の団体に移り、ChatGPT・Gemini・Microsoft Copilot・VS Codeなどでも採用

https://www.anthropic.com/news/donating-the-model-context-protocol-and-establishing-of-the-agentic-ai-foundation

次回は、「AIの費用対効果:本当に得をしている?」です。見えない費用まで含めた、数え方のお話です。

質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。

「うちの会社の道具を、安全にAIにつなぎたい」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。

▶ https://lin.ee/S9bBejs

この記事は、noteでも公開しています。▶ noteで読む(石本政晴・AIで困りごと解決)

AIへの頼み方は「4つの箱」だけ。「はい」を押す前に見る2つも

「予定表作って」と頼んだら、知らない現場の予定表ができた

AIを入れたばかりの会社で、よく聞く声です。

  • 「『予定表作って』と頼んだら、知らない現場が並んだ予定表が出てきた」
  • 「確認が出るたびに、よくわからないまま全部『はい』を押している」
  • 「思ったものと違ったとき、どう言い直せばいいのかわからない」

結論から言うと、頼み方は「4つの箱」をうめるだけです。そして「はい」を押す前に見るのは2つだけ。今回は、Claude Code に最初の1仕事を頼むときの、そのまま使えるひな形をまとめました。YouTube「会社のAI導入講座」第9回と同じ内容です。

▶ 動画:最初の1仕事:頼み方と「はい」の出し方(会社のAI導入講座 #9)


なぜ「予定表作って」ではうまくいかないのか

AIは、どの現場か、いつの週か、どんな形がいいかを知りません。だから、足りない所を想像でうめて、それらしい予定表を作ってしまいます。

しかも、それらしく見えるので、まちがいに気づきにくい。ここがいちばん困る所です。

AIは、会社のことを何も知らない、とても仕事の早い新人さん。入ったばかりの人に「予定表作って」だけでは困りますよね。そう思って頼むと、うまくいきます。


【実物】頼み方のひな形=4つの箱

1. 何を見て:材料になるファイルや、メモを伝える

2. 何を作る:いつの、何の書類かを、はっきり書く

3. どんな形で:表か、文章か。列の名前や、長さも決める

4. わからなければ、先に聞いて:この一言で、想像で作るのを防げる

「予定表作って」は、2つ目の箱しかうまっていなかったわけです。1つの箱に1行で大丈夫。慣れると30秒で書けます。

### コピーして使えるひな形

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①「AIの練習」フォルダの、現場メモを見て。

②来週の現場の予定表を。

③月〜金・現場名・作業・担当の表で作って。

④わからないところは、作る前に聞いて。

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【実物】頼むと、AIの方から質問が来る

このひな形で頼むと、AIの方から質問が来ます。

  • 「土曜日の作業も入れますか?」
  • 「担当が書いていない日は、空けておきますか?」

答えは普通の言葉で大丈夫です。「土曜は入れない。担当は空けておいて」。

質問が来るのは、失敗ではありません。想像で作らずに、確かめてくれている印です。


ほかの仕事も、同じ4つの箱で

日報のまとめ

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①今週の日報5日分を見て。

②社長に出す週の報告を。

③箇条書き10行で。

④読めない字があれば、先に聞いて。

“`

見積の下書き

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①現場の写真メモと、前回の見積を見て。

②外壁塗装の見積の下書きを。

③前回と同じ表の形で。

④単価がわからない所は、空けて印をつけて。

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4つ目の箱は「先に聞いて」でも「空けて印をつけて」でも大丈夫です。わからない所を、AIに作らせないのがコツです。


「はい」を押す前に見るのは2つだけ

AIは、何かをする前に「ファイルを作ってもいいですか?」のように確認してきます。押す前に、2つだけ見てください。

1. 何をする?:新しく作るのか、書き換えるのか、消すのか

2. どこに?:ファイルの名前と、場所が「AIの練習」の中かどうか

「ファイルを作ってもいいですか? 来週の現場予定表」なら、新しく作る・場所は練習フォルダの中。だから「はい」で大丈夫です。

消す・送る・外に出す。この3つが書いてあったら、一度止まってください。わからなければ「いいえ」で大丈夫です。


「いいえ」は失敗ではなく、やり直しの指示

たとえば「現場メモを書き換えてもいいですか?」と聞かれたとします。元のメモが変わると困りますよね。

そこで「いいえ」。選ぶと、どうしてほしいかを書けます。「新しいファイルにして。元のメモは変えないで」のように、普通の言葉で伝えます。

できたあとの直しも同じです。「担当の列を、いちばん右に」「日付も入れて」。1つずつ頼みます。1回で完ぺきを目指さなくて大丈夫。2回、3回と言い直して、育てていきます。


頼むときに気をつけること

1. 練習では、本物の個人情報を入れない(お客様の名前・電話番号など)

2. 消す・送る・上書きは、最初は必ず人が確かめてから

3. できたものは、自分の目で確かめる(AIは、もっともらしく間違えることがあります。予定表なら、現場メモと見くらべて、日付と現場名だけでも)

わからない所を、AIに作らせない。「はい」は、何を・どこに、を見てから。


ひな形シート(無料)

4つの箱を書き込んで、そのまま使えるシートを用意しました。スマホでもパソコンでも書き込めて、PDF版もあります。

まだ入れていない方は、前回の記事「Claude Codeの入れ方(Mac)」「Claude Codeの入れ方(Windows)」からどうぞ。


同じ困りごとなら、代わりにやります

「社員ごとに頼み方がバラバラで、AIの出来もバラバラ」

「どこまでAIに任せて、どこで人が確かめるかを決めたい」

「よく使う仕事の頼み方を、会社のひな形にしておきたい」

そんな社長は、私に任せてください。社内でよく使う頼み方のひな形づくりから、どこで人が確かめるかのルールづくりまで——会社に合わせて、紙1枚にしてお渡しします。

その困りごと、AIで解決します。

御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。

バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。

▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)

▶ サービス一覧:御縁のサービス


参考データ・関連記事

  • YouTube「会社のAI導入講座」#9 最初の1仕事:頼み方と「はい」の出し方

https://youtu.be/OHACTEo_Z-4

  • Claude Code 公式「Get started with the desktop app」— アプリの頼む欄の下で、フォルダと動き方(手動など)を選べる

https://code.claude.com/docs/en/desktop-quickstart

次回は、「AIはいつ動く?3つのきっかけ」です。頼んだ時だけでなく、時間や出来事で動くAIのお話です。

質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。

「うちの会社の仕事に合った頼み方を作りたい」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。

▶ https://lin.ee/S9bBejs

御縁 代表 石本政晴

この記事は、noteでも公開しています。▶ noteで読む(石本政晴・AIで困りごと解決)

写真を1枚見せて、AIに説明してもらう

「AIって、文章しか聞けないと思っていた」

AIを触り始めた方から、よくこう言われます。

「AIは、文章を書いてもらう道具だと思っていた」

「写真を見せて何かしてもらえる、というのは考えたこともなかった」

「それ、ChatGPTで本当にできるんですか?」

noteのコメントにも、同じ声が届いています。「画像取り込み機能、知りませんでした」「AIで何ができるのか、具体例が足りなくて困る」——使えばラクになる機能が、知られていないだけで眠っています。

帝国データバンクが2026年3月に出した調査では、企業がAIを使う用途の1位は「文章の作成・要約・校正」で45.1%でした。「情報収集」21.8%、「アイデア出し」11.0%と続きます。画像の読み取りは、上位の項目に入ってきません。「文章を書かせる使い方」は広まったけれど、「写真を見せる使い方」は、まだ多くの人が試していない、ということです。

今日は、その使い方を、画面の順番どおりに触ります。

▶ 関連:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」


写真を見せると、何ができるのか

まずは、何に使えるのかを並べます。「で、何ができるの?」という具体性があると、試す気になります。

  • モノの名前を教えてもらう:知らない機械の部品、植物、料理の食材。「これは何?」と聞くと、名前と使い方を返してくれる
  • 文字を読み取る:手書きのメモ、紙の名刺、看板。写真を撮ってAIに渡すと、文字に起こしてくれる
  • 表やグラフを説明してもらう:役所の資料、取引先の提案書。表を見せて「要点を3つで」と頼むと、要約してくれる
  • おかしい所を見つけてもらう:書類の数字、設計図の抜け。「気になる所を指摘して」と頼むと、人の目では見落としていた所を拾ってくれる
  • 文章の下書きに使う:商品の写真を見せて「この商品の紹介文を書いて」。工事の写真を見せて「作業の報告文を書いて」

私自身も、建設・住宅のお客様の仕事では、現場の写真をAIに渡して報告文の下書きを作る、という使い方をしています(手順の詳しい版は、下の「参考データ・関連記事」の社内記事を見てください)。文章で説明すると10分かかる状況が、写真1枚でAIにまず分からせてから、言葉を足せるようになります。

▶ 関連:工事写真とその日のメモをAIに渡して、日報の下書きを当日中に作る手順


【実物】写真の送り方(スマホ・パソコン別)

ここからが実物です。スマホで触る方と、パソコンで触る方で、少し手順が違います。両方書きます。

スマホで送る(ChatGPT・Claude・Gemini、どれでも同じ考え方)

1. アプリを開いて、話しかける画面(下に文字入力の枠があるところ)を出す

2. 文字入力の枠の、左側にある「+」ボタン(アプリによっては「📎クリップ」「📷カメラ」のマーク)を押す

3. 「写真を選ぶ」「カメラで撮る」のどちらかを選ぶ。手元にある写真なら「写真を選ぶ」、その場で撮るなら「カメラ」

4. 写真が選ばれると、入力の枠の上に小さく写真が出る

5. 下の文字入力の枠に、聞きたいことを書いて、送信(紙飛行機のボタン)を押す

これだけです。初めてだと、2の「+ボタン」の位置が分かりにくいかもしれません。入力の枠のすぐ左、または枠の中の左端にあります。

パソコンで送る

1. ブラウザで、ChatGPT・Claude・Geminiのどれかを開く

2. 真ん中の下にある、文字入力の枠を出す

3. 写真のファイル(スマホから送ってもらったもの、またはパソコンに保存してあるもの)を、画面の入力の枠に、マウスでそのまま引っぱってくる。指を離すと、写真が入力の枠に入る

4. ボタンでも入れられる。文字入力の枠の左にある「クリップのマーク(📎)」や「+」を押して、ファイルを選ぶ画面から選ぶ

5. 下に、聞きたいことを書いて、送信ボタンを押す

Google Geminiの公式ヘルプには、こう書かれています。「文字入力の枠から 『ファイルを追加』 を押して、写真や文書を送れる」「1回の送信で最大10ファイル」「写真などは1ファイル100MBまで」。これは2026年10月時点のGeminiのルールですが、ChatGPTもClaudeも、画面での動きはほぼ同じです。

写真の形は、スマホで撮った普通の写真(JPGやPNGなど)なら、そのまま送れます。向きがおかしくても、AIは勝手に直して読んでくれます。

▶ 関連:Google Gemini公式ヘルプ「Geminiアプリでファイルをアップロード・分析する」


聞き方のひな形5つ(コピーして使う)

写真を送っただけでは、AIは「何をしてほしいか」を迷います。写真と一緒に、短くてもいいので、聞きたいことを書いてください。

下のひな形を、そのままコピーして、写真の後ろに貼ってください。

ひな形1:これが何か知りたいとき

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この写真に写っているものは何ですか。名前と、使い方を、やさしい言葉で教えてください。

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ひな形2:文字を書き起こしたいとき

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この写真の中にある文字を、全部書き起こしてください。手書きの部分も、読める範囲で入れてください。

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ひな形3:表やグラフの要点を知りたいとき

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この写真の表(またはグラフ)の内容を、3つの箇条書きで要約してください。数字は、そのまま使ってください。

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ひな形4:気になる所を見つけてほしいとき

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この写真を見て、気になる所・おかしい所・抜けている所があれば、箇条書きで指摘してください。

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ひな形5:文章の下書きに使うとき

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この写真をもとに、〔案内文/報告文/商品の紹介文〕を書いてください。長さは〔200字/400字/1枚分〕でお願いします。

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ひと言、まとめます。

困ったら、まず写真を1枚渡してみる。言葉で説明するより、はやい。言葉で「赤くて丸くて…」と書くよりも、写真を見せて「これは何?」と聞くほうが、答えがはやく、正確です。

▶ 関連:AIに最初の質問をしてみよう。無料で始める3つの手順(note #5)


気をつけること(送らない方がいい写真)

便利ですが、送らない方がいい写真もあります。これだけは覚えておいてください。

  • 人の顔がはっきり写っている写真(家族・社員・お客様)。本人の了承がない写真をAIに送るのは避ける
  • 他人の名刺や、個人情報(住所・電話番号・口座番号)が写った書類
  • 会社の秘密になる資料(図面・見積書・契約書・社内の数字)

これらは、無料のAIサービスに送ると、学習に使われる場合があります。送る前に、「これは、ネットのサイトに貼っても大丈夫な写真か?」と、一度考えてください。社内の秘密を扱うなら、有料プランで「学習に使わない設定」を選ぶなどの仕組みが別に要ります。ここは、次の金曜日の記事で詳しく書きます。

▶ 関連:AIは、なぜ自信たっぷりにまちがえるのか(note #7)


同じ困りごとなら、代わりにやります

同じ困りごとなら、代わりにやります

「社員にAIを使わせたいが、写真の送り方から教える時間がない」

「現場や店舗の写真をAIに読ませて、日報や接客メモの下書きを作りたい」

「どの写真はAIに送っていいか、社内のルールを作ってほしい」

そんな社長は、私に任せてください。会社の仕事ごとに、「どの写真を・どのAIに・どんなひな形で送るか」を決めた、紙1枚のマニュアルを作ります。社員が迷わず、同じやり方で、日報や報告文の下書きまで作れるようにします。

その困りごと、AIで解決します。

御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。

バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。

▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)

▶ サービス一覧:御縁のサービス

▶ 関連:御縁に相談すると、最初の1ヶ月で何が起きるのか


参考データ・関連記事

  • 帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」— 企業の生成AI用途は「文章の作成・要約・校正」が1位45.1%、画像の読み取りは上位に入らない

https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260514-genai/

  • Google Gemini公式ヘルプ「Geminiアプリでファイルをアップロード・分析する」— 1回で最大10ファイル・1ファイル100MBまで(2026年10月時点)

https://support.google.com/gemini/answer/14903178

  • 御縁ブログ「工事写真とその日のメモをAIに渡して、日報の下書きを当日中に作る手順」— 現場の写真をAIに読ませて日報の下書きを作る、社内での実例

https://goen-growth.com/工事写真とその日のメモをaiに渡して、日報の下書/

次回は、「会議のメモを、AIに議事録にしてもらう」です。写真の次に多いのが、会議のメモから議事録を起こしてほしい、という相談です。頼み方のひな形を、お渡しします。

質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。

「うちの会社でも、今からAIを始められる?」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。

▶ https://lin.ee/S9bBejs

御縁 代表 石本政晴