「アクセスはあるはずなのに、問い合わせが増えない」——新潟の住宅会社・工務店の経営者や広報担当の方から、こうした相談をよくいただきます。
ホームページを作ること自体はもう当たり前になりました。しかし「作った」ことと「問い合わせにつながる」ことの間には、意外と大きな距離があります。この記事では、実際にサイトを拝見していて繰り返し見つかる7つの共通点を、最新の調査データも交えながら、改善の優先順位つきで整理します。

1. CV導線が「1つしかない」「見つけにくい」
問い合わせ・資料請求・来場予約といった行動(CV=コンバージョン)へのボタンが、ページの最下部やヘッダーの1箇所にしかないケースが多く見られます。
住宅は検討期間が長く、訪問者は「まだ本気で問い合わせる段階ではない」タイミングでサイトを訪れます。そのため、資料請求・来場予約・LINE相談・電話など行動のハードルが異なる複数の入口を、ページの要所要所(施工事例の後、価格帯の後、お客様の声の後など)に置く必要があります。

2. 住宅業界向けテンプレCMSの限界にぶつかっている
住宅業界向けの制作サービスには、業界特化のテンプレートCMSが多くあります。導入の早さというメリットがある一方で、
- 他社と似たデザイン・構成になりやすく差別化しにくい
- 独自のCV導線やコンテンツ順序に変更しづらい
- 表示速度や構造化データなど、技術面の細かい改善が制作会社任せになりがち
といった限界も抱えています。テンプレそのものが悪いわけではなく、「テンプレの範囲でできることはやり切ったか」を一度点検する価値があります。
3. そもそも何が起きているか計測できていない
「問い合わせが来ない」と感じていても、
- どのページで離脱しているのか
- どの流入経路(検索・SNS・広告)からの反応が良いのか
- フォームの入力中に離脱しているのか、ボタンを押す前に離脱しているのか
を数字で把握できていないサイトが大半です。GA4やGoogleサーチコンソールの計測が入っていない、あるいは入っていても計測ミス(フォーム送信完了イベントが発火していない等)があるケースも少なくありません。

4. コンテンツの「見せる順番」が検討プロセスと合っていない
住宅検討者は、①興味を持つ→②信頼できるか確かめる→③具体的に検討する、という順番で情報を求めます。ところが多くのサイトでは、会社の強みや価格の話がいきなり前面に出て、信頼を積み上げるコンテンツ(施工事例・お客様の声・スタッフ紹介など)が後回しになっています。
「何を伝えるか」だけでなく「どの順番で伝えるか」を検討プロセスに合わせて設計し直すだけで、離脱率が変わることがあります。
5. スマホでの導線がPC設計の”おまけ”になっている
総務省の「令和7年版 情報通信白書」によると、インターネット利用端末はスマートフォンが74.4%で、パソコン(46.8%)を27.6ポイントも上回っています。住宅検討者の多くも、スマホでサイトを閲覧しているのが実情です。

それにもかかわらず、
- 電話・LINE・問い合わせボタンが画面下部に固定表示されていない
- PC版のメニューをそのまま縮小しただけで、タップしづらい
- 施工事例の写真がスマホ画面に最適化されていない
といった「PCで作ってスマホは後付け」のサイトが依然として多く存在します。スマホ画面下部にCVボタンを固定表示するだけでも、問い合わせのハードルは下がります。
6. 表示速度が遅く、見る前に離脱されている
Googleの調査では、モバイルページの読み込みに3秒以上かかると53%のユーザーが離脱するとされています。Googleが推奨する表示速度の目標は、主要コンテンツが表示されるまで2.5秒以内です。
高画質な施工事例写真をそのまま並べているサイトほど、この基準を超えて表示速度の問題を抱えがちです。表示に数秒かかるだけで、特にスマホ回線では離脱が発生します。画像の圧縮・遅延読み込み(lazy load)など、地味ですが効果の大きい改善です。

7. AI検索から見えていない
ChatGPTやAI Overviewsのようなサービスで「新潟 注文住宅 おすすめ」といった聞き方をする人が増えています。AI検索サービスの国内利用率は2026年2月時点で37.0%に達し、1年前の10%未満からおよそ3.5倍に増加したという調査もあります。

これだけの速さで検索の入り口が変わっているにもかかわらず、構造化データ(会社情報・サービス内容などをAIが読み取れる形式で明示する仕組み)が整っていないサイトは、AI検索の回答候補に上がりにくいのが実情です。これは検索エンジンのSEOとは別の対策(GEO対策)が必要な領域です。
改善の優先順位
7つとも同時に手をつける必要はありません。効果が出やすい順に並べると、次のようになります。
1. 計測を入れる(何が起きているか分からないと、他の改善の効果測定もできないため最優先) 2. CV導線を増やす(コストをかけずに今すぐできる改善が多い) 3. スマホ導線の固定ボタン化(利用者の7割以上がスマホという前提に合わせる) 4. コンテンツの順番の見直し 5. 表示速度の改善 6. AI検索(GEO)対応(利用率が急拡大している今のうちに着手する価値が大きい) 7. テンプレCMSからの脱却・リニューアル(他の改善を試したうえで、それでも限界を感じた場合の最終手段)
いきなり作り直す前に、まず「計測」と「導線」から着手するのが、費用対効果の面でも現実的です。
まずは現状を数字で把握するところから
ここまで挙げた7つのうち、自社のサイトが何個当てはまるかは、実際にアクセス解析の数字を見てみないと正確には分かりません。御縁〜ごえん〜では、上級ウェブ解析士が御社のホームページの現状を無料で診断し、どこから着手すべきかを具体的にお伝えしています。
「うちのサイトはどれに当てはまるだろう」と思われた方は、お気軽に無料診断をご利用ください。
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参考データ
- 総務省「令和7年版 情報通信白書」インターネット利用端末の状況
- Googleのモバイルページ表示速度に関する調査(3秒超で53%が離脱)
- AI検索サービスの日本国内利用動向調査(2026年2月時点で利用率37.0%)
この記事を書いた人
Masaharu Ishimoto(御縁 GROWTH)
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