「アクセスはあるのに問い合わせがない」をデータで切り分ける【GA4でわかる3つの詰まり】

アクセス解析のダッシュボードを見ながら、流入・回遊・コンバージョンの数字を確認する住宅会社のミーティング

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「ホームページのアクセス数はそこそこあるんです。でも、問い合わせが来ないんですよ」——新潟の住宅会社・工務店の方から、この相談は本当によくいただきます。

このときに一番もったいないのは、原因がわからないまま「とりあえずリニューアル」「とりあえず広告」に進んでしまうことです。

アクセスがあるのに問い合わせがない場合、詰まっている場所は実は3ヶ所しかありません。そしてどこで詰まっているかは、GA4(Googleアナリティクス4)の数字を見れば切り分けられます。

この記事では、その3つの切り分けを順番に解説します。

アクセス解析のダッシュボードを見ながら、流入・回遊・コンバージョンの数字を確認する住宅会社のミーティング
アクセス解析のダッシュボードを見ながら、流入・回遊・コンバージョンの数字を確認する住宅会社のミーティング

そもそも「問い合わせがない」には3種類ある

ホームページで問い合わせが生まれるまでの流れは、シンプルに言えば3段階です。

1. 集める:見込み客がサイトに来る(流入) 2. 読ませる:来た人が内容を見て「この会社よさそう」と思う(回遊・エンゲージメント) 3. 行動させる:問い合わせ・資料請求のフォームを送信する(コンバージョン)

「アクセスはあるのに問い合わせがない」と一口に言っても、(1)そもそも見込み客が来ていないのか、(2)来ているけど読まれていないのか、(3)読まれてフォームまで進んだのに送信されていないのかで、打ち手はまったく変わります。順番に見ていきましょう。

原因の切り分け(流入経路の質・LPの内容導線・フォームの入力項目)をホワイトボードに書き出して検討する様子
原因の切り分け(流入経路の質・LPの内容導線・フォームの入力項目)をホワイトボードに書き出して検討する様子

切り分け①:その「アクセス」は見込み客なのか

最初に確認したいのは、アクセスの量ではなく中身です。

このアクセスは見込み客なのか?検索キーワード・ユーザー属性・閲覧ページから確認するチェックポイント
このアクセスは見込み客なのか?検索キーワード・ユーザー属性・閲覧ページから確認するチェックポイント

GA4の「集客 → トラフィック獲得」レポートで、流入がどこから来ているかを見てください。チェックするポイントは2つです。

  • 検索(Organic Search)からの流入が育っているか。SNSやチラシのQRコードからの一時的な流入は、家づくりを検討していない人も多く含みます
  • どんなページに着地しているか。「ランディングページ」レポートで、施工事例や見学会ページなど”検討中の人が見るページ”に着地しているかを確認します

アットホーム社の2025年の調査でも、注文住宅の検討者が情報収集に使う手段として「不動産ポータルサイト」と並んで「工務店・ハウスメーカーのホームページ」が上位に入っています。検討者は必ずホームページを見に来ます。問題は、あなたのサイトに来ているのがその「検討者」かどうかです。

なお、目安として知っておきたいのが業界の平均値です。問い合わせ・申込みを目的とした一般的なサービスサイトの平均CVR(アクセスのうち問い合わせに至る割合)は0.5〜2%程度とされています。

つまり月1,000アクセスなら、問い合わせ5件前後でも「平均の範囲内」です。逆に月3,000アクセスあって問い合わせがゼロなら、量ではなく質か導線のどちらかに明確な問題があると判断できます。

切り分け②:ページの中で何が起きているか

見込み客が来ていそうなのに問い合わせがない場合、次に見るのはページ内の行動です。せっかく来てくれた検討者が、ページの中で迷子になっていないでしょうか。

情報が整理されていないホームページで迷子になり、離脱してしまう訪問者のイメージ
情報が整理されていないホームページで迷子になり、離脱してしまう訪問者のイメージ

GA4では、旧アナリティクス(UA)にあった「直帰率」に代わってエンゲージメント率が基本の指標になりました。Googleの公式定義では、直帰率とエンゲージメント率は表裏の関係(足すと100%)で、「10秒以上の滞在」「2ページ以上の閲覧」「コンバージョンイベントの発生」のいずれかがあったセッションが”エンゲージメントあり”と数えられます。

見るべきレポートは「エンゲージメント → ランディングページ」です。

  • トップページや施工事例のエンゲージメント率が低い:ページを開いた瞬間に「違う」と判断されています。スマホでの表示速度・最初に目に入る写真・キャッチコピーを疑います
  • エンゲージメント率は高いのに問い合わせがない:読まれてはいるのに、行動につながっていません。次の切り分け③に進みます
  • 施工事例→会社案内→問い合わせ、と回遊しているか:「経路データ探索」で、検討者がどこで止まっているかを確認できます

切り分け③:フォームまで来て、消えていないか

実は一番多く、一番もったいないのがここです。

EFO(入力フォーム最適化)業界の調査では、入力フォームに到達した人の約7割(調査によっては8割)は、送信せずに途中で離脱すると報告されています。フォーム離脱率の平均は約68%というデータもあり、「フォームまで来た人の3人に2人は消えている」のが普通の状態なのです。

認知から問い合わせフォームまで進んだのに、あと一歩のところで離脱してしまうユーザーの行動経路
認知から問い合わせフォームまで進んだのに、あと一歩のところで離脱してしまうユーザーの行動経路

これをGA4で確認するには、最低限2つのイベントが必要です。

1. フォームページの表示数(page_viewで確認できます) 2. 送信完了の数(サンクスページの表示、またはフォーム送信イベント)

この2つの比率が取れていない——つまり送信完了がイベントとして計測されていない住宅会社のサイトは、実際とても多いです。この状態では切り分け①②がどれだけ正確でも、最後の答え合わせができません。

フォーム表示100回に対して送信が5回未満なら、入力項目の多さ・スマホでの入力のしづらさ・「送信するとしつこく営業されそう」という心理的ハードルを疑います。改善策の詳しい話は、[問い合わせが来ないホームページの共通点7つ](https://goen-growth.com/?p=655)でも解説しています。

まとめ:リニューアルの前に、この3つを見る

| 切り分け | 見る場所(GA4) | 詰まっているときのサイン | |—|—|—| | ① 流入の質 | 集客 → トラフィック獲得 | 検索流入が少ない・着地ページが検討者向けでない | | ② ページ内行動 | エンゲージメント → ランディングページ | エンゲージメント率が低い・回遊していない | | ③ フォーム | フォーム表示×送信完了の比率 | 表示はあるのに送信がない(約7割離脱は”普通”) |

この3つを見るだけで、「デザインを変えるべきか」「導線を直すべきか」「そもそも計測を直すべきか」の判断がつきます。

感覚でリニューアルに数百万円をかける前に、まず今のサイトの数字を切り分けてみてください

「うちのGA4、そもそもちゃんと計測できているのか見てほしい」という場合は、下記からお気軽にご相談ください。現状のGA4を拝見して、どこで詰まっているかの初期診断からお手伝いします。

Masaharu Ishimoto

この記事を書いた人

Masaharu Ishimoto(御縁 GROWTH)

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