住宅会社の月次レポートは、A4・1枚でいい ── 毎月15分で終わらせる5項目と、その並べ方

5つの項目と次の一手の欄が並んだA4・1枚の月次レポートを真上から見た俯瞰写真

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「GA4は入れた。でも、毎月は見ていない」——住宅会社・工務店の経営者から、いちばんよく聞く状態です。

見ていない理由を伺うと、たいてい「何を見ればいいか分からないから」ではありません。一度は見ようとしたけれど、画面の項目が多すぎて、どこから手を付ければいいか分からないまま閉じた。翌月はもう開かなかった。この順序です。

月次レポートが続かない原因は、指標の知識ではなく「1回あたりの重さ」にあります。 だから対策も、覚える指標を増やすことではなく、載せる項目を減らすことになります。

5つの項目と次の一手の欄が並んだA4・1枚の月次レポートを真上から見た俯瞰写真

月次レポートが続かない理由は「項目が多すぎる」

GA4の標準レポートは、サイトの概況を素早く把握するために用意された定型のレポートです(やさしいGoogleアナリティクスブログ)。ただし「素早く把握できる」のは、どの画面のどの数字を見るかが決まっている人の話です。

決まっていない状態で開くと、集客・エンゲージメント・収益と並んだメニューを順に開いて回ることになります。15分で終わるはずの確認が1時間かかり、しかも結論が出ないまま終わる。 これが2ヶ月続けば、3ヶ月目は開きません。

社内で続く形にするなら、紙1枚に収まる量まで落とすのが先です。項目を5つに絞り、毎月同じ順番で同じ場所に書く。増やすのは、続くようになってからで間に合います。

この記事で扱わないこと

「それぞれの指標が何を意味するのか」「計測が正しく取れているか」は、別の記事で扱っています。

この記事は、すでに計測できている数字を、毎月続く形に落とす話です。

入口・中身・出口の3段階で数字が絞り込まれていく流れを表した抽象データアート

1枚に載せる5項目 ── 入口・中身・出口の順に並べる

並べる順番には意味があります。入口(どれだけ来たか・どこから来たか)→ 中身(読まれたか)→ 出口(何件になったか)の順です。

この順で並んでいると、数字が下がったときに「どこで落ちたのか」を上から順に追えます。バラバラに並んでいると、毎回どこから見るか迷います。

① セッション数 ── ただし、単体では判断しない

まず「何回訪問があったか」。ここは前月比と前年同月比だけ見れば十分です。

中小企業のサイトでは、月間5,000セッション以上が成果につながる期待値の高い水準とされています(イーネクスト)。ただし地域密着の住宅会社で、商圏が新潟県内に限られる場合、この数字を最初の目標に置くと届かない月が続きます。

セッション数は「増えた/減った」を見る欄であって、良し悪しを決める欄ではありません。 良し悪しは④で決まります。

② 流入経路(参照元/メディア) ── どこから来たか

GA4では「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を開き、セッションの参照元/メディアを選ぶと確認できます(やさしいGoogleアナリティクスブログ)。

1枚に書くのは上位5件だけです。検索(google / organic)、SNS、ポータルサイト、広告、直接アクセス。この内訳が月ごとにどう動いたかを見ます。

チラシやイベント告知からの流入を分けて見たい場合は、URLにUTMパラメータを付けておく必要があります。付けていないと「直接アクセス」に混ざって、効果が判定できません。

③ エンゲージメント率 ── ページの種類ごとに見る

エンゲージメント率は、10秒以上滞在した/2ページ以上見た/キーイベントが発生したのいずれかに当てはまるセッションの割合です(インハウスプラス)。

ここが5項目のなかで唯一、サイト全体の平均を見てはいけない項目です。理由は次の節で書きます。

④ キーイベント(資料請求・来場予約・電話) ── 種別を分ける

2024年3月に、GA4の「コンバージョン」はキーイベントという名称に変わりました(FICIL)。機能は同じで、既存の設定を変える必要はありません。

住宅会社の場合、ここを1つにまとめてはいけません。資料請求・来場予約・電話は、検討の深さがまったく違うからです。

合計10件でも、その中身が「資料請求10件・来場予約0件」なのか「資料請求4件・来場予約6件」なのかで、翌月やることが変わります。合計だけ見ていると、いちばん大事な変化が見えません。

⑤ 入口になったページ 上位5件

訪問者が最初に開いたページです。ここにはサイト側の想定と、実際のズレが出ます。

トップページから読み始めていると思っていたのに、実際は施工事例の1ページ目から入っていた。そういうことが普通に起きます。入口が分かれば、そのページに次の導線を置けます。

アクセス解析画面のページごとの数値のうち1行を指差しているマクロ接写

エンゲージメント率だけは、平均を見ても意味がない

③で保留にした話です。エンゲージメント率にはページの役割ごとに違う目安があります。

トップページ78.4%、ブログ記事70%、料金・製品ページ57%、合格ライン50%を比較した棒グラフ

トップページは78.4%、ブログ記事は約70%、料金・製品ページは56〜58%が目安とされ、合格ラインは50%とされています(インハウスプラス)。

つまり、ブログ記事が多いサイトと、サービス紹介ページが中心のサイトでは、サイト全体の平均値がそもそも別の数字になります。全体平均が62%だったとして、それが良いのか悪いのかは、その内訳を見ないと言えません。

1枚に書くのは「全体平均」ではなく、「主要ページ3〜5枚それぞれの率」です。 モデルハウス紹介、施工事例、お客様の声、資料請求フォームのページ。この4枚だけでも、毎月並べていれば動きが見えます。

数字を並べるだけでは動けない ── 「次の一手」の欄を作る

ここが、テンプレートでいちばん大事なところかもしれません。

5項目の数字を並べただけの紙は、読んで終わります。翌月、同じ紙がもう1枚増えるだけです。1枚の下半分に、「今月の気づき」と「来月やること1つ」を書く欄を作ってください。

書くのは1つだけにします。3つ書くと、どれも手が付かないまま翌月になります。

住宅業界では、成約率の目標が従来の10%から13〜15%へ上がってきているという見方があります(LIFULL HOME'S Business)。また、資料請求をした方のうち約15%が来場に進んだという事例も報告されています(FancyWebmate)。

こうした数字は、自社の立ち位置を測る物差しにはなります。ただし他社の平均に自社を合わせにいくのではなく、先月の自社と比べて1つ動かす。月次レポートの目的はそちらです。

A4・1枚の月次レポートを挟んで二人が短い打ち合わせをしている動作スナップ

誰が・いつ・何分で見るか、まで決める

テンプレートを作っても、運用が決まっていないと続きません。次の3つを最初に決めてください。

| 決めること | 目安 | |---|---| | 誰が数字を埋めるか | 広報・ウェブ担当。1人に固定する(持ち回りにしない) | | いつ見るか | 毎月同じ日。月初の営業会議の冒頭など、既にある予定にくっつける | | 何分で終わらせるか | 15分。埋めるのに10分、話すのに5分 |

「既にある予定にくっつける」が要点です。月次レポートのためだけに新しい会議を作ると、まず続きません。

そして、この紙を経営者が見ること。担当者だけが見て終わる数字は、翌月の行動を変えません。1枚に絞った理由の半分は、経営者が15分で読めるようにするためです。

まとめ ── A4・1枚のテンプレート

| 欄 | 書くこと | |---|---| | ① セッション数 | 今月の数字/前月比/前年同月比 | | ② 流入経路 | 参照元/メディアの上位5件とセッション数 | | ③ エンゲージメント率 | 主要ページ3〜5枚それぞれの率(全体平均は書かない) | | ④ キーイベント | 資料請求/来場予約/電話を分けて記載 | | ⑤ 入口ページ | 上位5件 | | 今月の気づき | 2〜3行 | | 来月やること | 1つだけ |

項目を増やしたくなったら、3ヶ月続いてからにしてください。続いていないうちに増やすと、続かない理由がまた1つ増えるだけです。

計測がそもそも正しく取れているか不安な場合は、先に「GA4計測改修の前後で何が変わるのか」を確認してください。入っていない数字は、どんなテンプレートでも埋まりません。

Masaharu Ishimoto

この記事を書いた人

Masaharu Ishimoto(御縁 GROWTH)

上級ウェブ解析士 / 御縁 GROWTH 代表

新潟の住宅会社・工務店を中心に、GA4計測の設計からAI検索(GEO)対策、サイト制作、公式LINE構築までを支援しています。

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GA4分析を頼むと、何をどこまで見てもらえるのか

ノートPCのGA4画面の脇に「取れているか」「読み方」「次の一手」と書かれた3枚の付箋が並ぶ接写イメージ

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「GA4の分析、頼んだほうがいい気はしているんです。ただ、頼んだらレポートをもらって終わり——ですよね?」

サービスの説明ページを見て、電話やLINEの手前で止まっている方から、この言葉をよくいただきます。

「レポートをもらって終わり」というイメージが、頼む前の最大のブレーキになっている——というのが、いまいちばん強く感じているところです。

この記事は、御縁 GROWTH にGA4分析を頼んだときに、実際に何をどこまで見ているのかを、業種を問わず整理したものです。期待値のズレが起きやすい5つの領域と、お受けしていないご相談、費用が変わる理由まで含めて書きました。

先に見えるところまで見えるようにしてから、決めていただければと思っています。

ノートPCのGA4画面の脇に「取れているか」「読み方」「次の一手」と書かれた3枚の付箋が並ぶ接写イメージ

1. 「レポートをもらって終わり」が多いのは事実です

まず、GA4を取り巻くいまの状況から書きます。

中小企業基盤整備機構が2026年3月に公表した「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」では、デジタル化を進めるうえで必要な情報として不足していると答えられたのが「成功事例・活用事例」が83.3%で突出、「適切なベンダー・製品選定の情報」が79.8%で続きました。

GA4を含むデジタル化を進めるうえで必要な情報の不足(成功事例・活用事例83.3%が突出、ベンダー選定79.8%)

つまり、多くの経営者は「GA4を使うかどうか」で迷っているのではなく、「頼んでみたけど何が返ってくるのか」が事例として見えていないから止まっているのが実情です。

そして正直に言えば、「レポートをもらって終わり」の頼み方は、実際にたくさんあります。分厚いPDFが月に1回届いて、開いてみると数字と色つきのグラフがきれいに並んでいるが、「で、来週から何を変えるのか」が書かれていない——というやつです。

私が「GA4分析を頼むと、何をしてもらえるんですか」と聞かれ続けているのは、そのイメージが強く残っているからだと思います。ここを消すのが、この記事の役割です。

2. まず「数字を読む」より前に「取れているか」を見ます

御縁のGA4分析で、最初に見るのは分析ではありません。

そのサイトのGA4が、そもそも何をどこまで取れているかの点検から入ります。

具体的には、初回で必ず確認するのはこの4つです。

1. キーイベント(旧コンバージョン)が登録されているか:問い合わせ完了・電話タップ・資料請求などが、キーイベントとして正しく数えられているか 2. 参照元/メディアが分類されているか:Google広告・Yahoo!広告・SNSからの流入が「(not set)」や「(direct)」に落ちていないか 3. 除外設定がずれていないか:自社IPや社内チェックがカウントされていないか 4. 他ツールとの連携が生きているか:Google Search Console・Google広告との連携が切れていないか

GA4は初期設定のまま置かれていることが本当に多く、株式会社ミウのブログでも「Googleアナリティクスが難しくて放置」される中小企業の実態が指摘されています。

「数字が伸びていない」ように見えるのが分析の問題なのか、そもそも取れていないだけなのかを切り分けるところから始めないと、間違った数字を根拠に判断してしまうリスクが残ります。ここは分析の前工程として、必ず一度手を入れます。

5本の光の帯で、GA4の計測・分類・分析・次の一手の健全さの差を色と太さで表した抽象イメージ

3. 実際に見ている5つの領域(1ヶ月の目安)

計測の土台が整ったら、次の1ヶ月でこの5つを一緒に見ていきます。全部を最初から高解像度で見る必要はありません。優先度の高いところから順に絞ります。

3-1. どのページから来て、どこで離れているか

入口ページと離脱ページの2軸だけで、サイトの弱点はかなり見えてきます。

「トップページに人は来ているが、サービス紹介まで進まない」なのか、「サービス紹介までは進むが、問い合わせフォームで止まる」なのか——止まっている場所によって、次に手を入れるべき場所が全く違います。ここを言葉にできない状態で施策を打つと、体感的に「なんとなくやった」だけで終わります。

3-2. 反響に近い流入元はどれか

セッション数の多い流入元と、反響(キーイベント)に結びついている流入元は別物です。

たとえばSNSから100セッション来ていて反響ゼロ、検索から30セッションで反響3件、という結果はよくあります。この場合、追いかけるべきは30セッションのほうで、100セッションのほうは頑張っても数字にならないケースがあります。

「どのチャネルに時間と予算を使うか」の判断が、ここで根拠を持てるようになります。

3-3. スマホとPC、どちらで見られていて、どちらで反響が起きているか

「見られているのはスマホ8割、反響が起きているのはPC7割」というズレは珍しくありません。

このズレが大きいときは、スマホでの見え方に問題がある可能性が高い——問い合わせボタンが押しにくい、フォームが縦に長すぎる、電話番号がタップできない、といった話です。改修の優先度が変わります。

3-4. 曜日・時間帯の傾向

平日夜と週末で反響の入り方が違うサイトは多いです。LINE配信やメール配信を送る時間、電話番号を掲載する時間帯を、この傾向に合わせて調整します。

BtoBのサイトなら、平日9〜17時の外の反応がゼロに近いなら、そもそも夜の広告出稿は減らしていいかもしれません。

3-5. 「反響から逆算した1ページ」の重要度

反響が起きたユーザーが、その前に見ていたページを辿ります。GA4の「経路データ探索」で、キーイベントを起点に来た道を逆算します。

多くのサイトで、この逆算をかけるとトップページとサービス紹介のあいだに「事例ページ」や「代表挨拶」が入っている——というパターンが見えます。反響を増やしたいなら、そのページを最初にテコ入れするのが素直です。

4. 「レポートを渡して終わり」にしていない理由

御縁のGA4分析では、PDFレポートを毎月送りつけて終わり、という形は取っていません。

理由は3つあります。

1. 数字は見る側の解釈で意味が変わるため、渡すだけでは伝わらないからです。同じ「セッション数減少」でも、原因が季節性なのか、Googleのアルゴリズム更新なのか、自社の広告停止なのかで、次の手が全く違います 2. その場で一緒に画面を見て確認する時間を作らないと、「なぜそう読めるのか」が言葉として残らないからです。3ヶ月経ったときに社内で再現できません 3. レポートは分析の目的ではなく、次の一手を決めるための道具だからです。次の一手が決まっていないレポートは、書類キャビネットに沈むだけです

なので御縁では、レポートの提出とは別に、月1回・30〜60分の画面共有ミーティングを組みます。そこで「先月何が起きたか」「今月どこに手を入れるか」を一緒に決めるところまでを、GA4分析の1セットとしています。

分厚いレポートが置き去りにされた左と、2人で画面を指差しながら次を決める右の対比イメージ

5. こういうご相談は、お受けしていません

信頼を作るために、お引き受けしていないケースも先に書きます。

1. 「アクセスを2倍に」「反響を10件に」といった数値保証のご相談:GA4分析は現状を正しく見るための仕事で、数値を約束する仕事ではありません。断言している業者はいますが、御縁ではやりません 2. 既存の分析会社を隠したまま並行で頼まれるケース:数字の解釈が二重に走ると、社内で判断が止まります。事前に一言お伝えいただくだけで大丈夫です 3. サイトの中身を一切変えないという前提での分析ご依頼:分析だけしても、そこから何かを直せる余地がなければ数字は動きません。分析結果を受けて、少しずつでもページやフォームを直せる体制があることを前提としています 4. 社内に窓口をひとりも置けないご相談:週に10〜15分でいいので、社内で決めごとに返事をくださる方が1人必要です。ここが不在だと、良い分析をしても実装が止まります

これらは、お断りしているというより、お受けしても良い結果にならないことが分かっている領域です。初回相談で該当しそうであれば、その場でお伝えします。

6. 費用は「規模」ではなく「決まっていない項目の数」で変わる

具体的な金額は案件ごとに変わるため、この記事では書きません。代わりに費用が変わる理由だけお伝えします。

御縁のGA4分析の費用は、サイトの規模ではなく、決まっていない項目の数で変わります。

  • 「何を反響と呼ぶか」「どのキーイベントを追うか」がすでに決まっていて、窓口の方がひとりいる案件は、費用は小さくなります
  • 「そもそも何を追えばいいのかから一緒に決めたい」「反響の定義から議論したい」案件は、その分の伴走時間が要るため費用は大きくなります

これは会社の大きさの話ではありません。中身の決まり具合の話です。従業員100人の会社でも、目的が言葉になっていれば費用は小さくなりますし、5人の会社でも、決めごとを一緒に作るところから伴走するなら費用はそれなりに掛かります。

買い切り型で単発診断だけ頼むか、月額で伴走してもらうかも、状況によって向き不向きがあります。この判断軸は別の記事で書きます。

7. 頼む前に用意しておくといいもの(無くても大丈夫)

初回相談の時点で、次のものが手元にあると話が早くなります。無くても大丈夫で、無い場合はこちらでご案内します。

  • GA4の「編集者」以上の権限:閲覧権限だけだと計測の点検ができないため、後日でも構いませんので発行の可否だけ確認しておいていただけると助かります
  • サイトのURL(複数ある場合は主にどれを見てほしいか)
  • 反響として数えているものの一覧(電話・フォーム・LINE・資料請求など、どこまでを「反響」と呼んでいるか)
  • 直近3ヶ月で起きたイベント(広告出稿の増減、ページ改修、キャンペーン、テレビ・雑誌掲載など。数字の急な動きを説明するのに使います)
2人が同じノートPCの画面を一緒に指差しながらGA4の数字を確認している打ち合わせの一場面

このうち一番大事なのは、「反響として数えているものの一覧」です。ここが人によって違っていると、後の分析の精度が全部そこに引きずられます。書き出せる範囲でメモしていただければ十分で、完璧である必要はありません。

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「GA4分析を頼むと、何をどこまで見てもらえるのか」——この記事に書いた範囲が、御縁の標準的なスコープです。

レポートを渡して終わりにしない、次の一手が決まる形で1ヶ月を組む。そこまでが、GA4分析という仕事の輪郭だと考えています。

「まず、うちのGA4がどう見えるか聞いてみるだけ」から始めていただければ、十分です。

Masaharu Ishimoto

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Masaharu Ishimoto(御縁 GROWTH)

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GA4分析・AI検索(GEO)対策・サイト制作・公式LINE構築・現場事務所のバックオフィス支援まで、業種を問わず「本業に集中できる状態」を作るための実務支援をしています。

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「アクセスはあるのに問い合わせがない」をデータで切り分ける【GA4でわかる3つの詰まり】

アクセス解析のダッシュボードを見ながら、流入・回遊・コンバージョンの数字を確認する住宅会社のミーティング

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「ホームページのアクセス数はそこそこあるんです。でも、問い合わせが来ないんですよ」——新潟の住宅会社・工務店の方から、この相談は本当によくいただきます。

このときに一番もったいないのは、原因がわからないまま「とりあえずリニューアル」「とりあえず広告」に進んでしまうことです。

アクセスがあるのに問い合わせがない場合、詰まっている場所は実は3ヶ所しかありません。そしてどこで詰まっているかは、GA4(Googleアナリティクス4)の数字を見れば切り分けられます。

この記事では、その3つの切り分けを順番に解説します。

アクセス解析のダッシュボードを見ながら、流入・回遊・コンバージョンの数字を確認する住宅会社のミーティング

そもそも「問い合わせがない」には3種類ある

ホームページで問い合わせが生まれるまでの流れは、シンプルに言えば3段階です。

1. 集める:見込み客がサイトに来る(流入) 2. 読ませる:来た人が内容を見て「この会社よさそう」と思う(回遊・エンゲージメント) 3. 行動させる:問い合わせ・資料請求のフォームを送信する(コンバージョン)

「アクセスはあるのに問い合わせがない」と一口に言っても、(1)そもそも見込み客が来ていないのか、(2)来ているけど読まれていないのか、(3)読まれてフォームまで進んだのに送信されていないのかで、打ち手はまったく変わります。順番に見ていきましょう。

原因の切り分け(流入経路の質・LPの内容導線・フォームの入力項目)をホワイトボードに書き出して検討する様子

切り分け①:その「アクセス」は見込み客なのか

最初に確認したいのは、アクセスの量ではなく中身です。

このアクセスは見込み客なのか?検索キーワード・ユーザー属性・閲覧ページから確認するチェックポイント

GA4の「集客 → トラフィック獲得」レポートで、流入がどこから来ているかを見てください。チェックするポイントは2つです。

  • 検索(Organic Search)からの流入が育っているか。SNSやチラシのQRコードからの一時的な流入は、家づくりを検討していない人も多く含みます
  • どんなページに着地しているか。「ランディングページ」レポートで、施工事例や見学会ページなど"検討中の人が見るページ"に着地しているかを確認します

アットホーム社の2025年の調査でも、注文住宅の検討者が情報収集に使う手段として「不動産ポータルサイト」と並んで「工務店・ハウスメーカーのホームページ」が上位に入っています。検討者は必ずホームページを見に来ます。問題は、あなたのサイトに来ているのがその「検討者」かどうかです。

なお、目安として知っておきたいのが業界の平均値です。問い合わせ・申込みを目的とした一般的なサービスサイトの平均CVR(アクセスのうち問い合わせに至る割合)は0.5〜2%程度とされています。

つまり月1,000アクセスなら、問い合わせ5件前後でも「平均の範囲内」です。逆に月3,000アクセスあって問い合わせがゼロなら、量ではなく質か導線のどちらかに明確な問題があると判断できます。

切り分け②:ページの中で何が起きているか

見込み客が来ていそうなのに問い合わせがない場合、次に見るのはページ内の行動です。せっかく来てくれた検討者が、ページの中で迷子になっていないでしょうか。

情報が整理されていないホームページで迷子になり、離脱してしまう訪問者のイメージ

GA4では、旧アナリティクス(UA)にあった「直帰率」に代わってエンゲージメント率が基本の指標になりました。Googleの公式定義では、直帰率とエンゲージメント率は表裏の関係(足すと100%)で、「10秒以上の滞在」「2ページ以上の閲覧」「コンバージョンイベントの発生」のいずれかがあったセッションが"エンゲージメントあり"と数えられます。

見るべきレポートは「エンゲージメント → ランディングページ」です。

  • トップページや施工事例のエンゲージメント率が低い:ページを開いた瞬間に「違う」と判断されています。スマホでの表示速度・最初に目に入る写真・キャッチコピーを疑います
  • エンゲージメント率は高いのに問い合わせがない:読まれてはいるのに、行動につながっていません。次の切り分け③に進みます
  • 施工事例→会社案内→問い合わせ、と回遊しているか:「経路データ探索」で、検討者がどこで止まっているかを確認できます

切り分け③:フォームまで来て、消えていないか

実は一番多く、一番もったいないのがここです。

EFO(入力フォーム最適化)業界の調査では、入力フォームに到達した人の約7割(調査によっては8割)は、送信せずに途中で離脱すると報告されています。フォーム離脱率の平均は約68%というデータもあり、「フォームまで来た人の3人に2人は消えている」のが普通の状態なのです。

認知から問い合わせフォームまで進んだのに、あと一歩のところで離脱してしまうユーザーの行動経路

これをGA4で確認するには、最低限2つのイベントが必要です。

1. フォームページの表示数(page_viewで確認できます) 2. 送信完了の数(サンクスページの表示、またはフォーム送信イベント)

この2つの比率が取れていない——つまり送信完了がイベントとして計測されていない住宅会社のサイトは、実際とても多いです。この状態では切り分け①②がどれだけ正確でも、最後の答え合わせができません。

フォーム表示100回に対して送信が5回未満なら、入力項目の多さ・スマホでの入力のしづらさ・「送信するとしつこく営業されそう」という心理的ハードルを疑います。改善策の詳しい話は、問い合わせが来ないホームページの共通点7つでも解説しています。

まとめ:リニューアルの前に、この3つを見る

| 切り分け | 見る場所(GA4) | 詰まっているときのサイン | |---|---|---| | ① 流入の質 | 集客 → トラフィック獲得 | 検索流入が少ない・着地ページが検討者向けでない | | ② ページ内行動 | エンゲージメント → ランディングページ | エンゲージメント率が低い・回遊していない | | ③ フォーム | フォーム表示×送信完了の比率 | 表示はあるのに送信がない(約7割離脱は"普通") |

この3つを見るだけで、「デザインを変えるべきか」「導線を直すべきか」「そもそも計測を直すべきか」の判断がつきます。

感覚でリニューアルに数百万円をかける前に、まず今のサイトの数字を切り分けてみてください。

「うちのGA4、そもそもちゃんと計測できているのか見てほしい」という場合は、下記からお気軽にご相談ください。現状のGA4を拝見して、どこで詰まっているかの初期診断からお手伝いします。

Masaharu Ishimoto

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Masaharu Ishimoto(御縁 GROWTH)

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新潟の住宅会社・工務店を中心に、GA4計測の設計からAI検索(GEO)対策、サイト制作、公式LINE構築までを支援しています。

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