住宅会社のホームページで最初に見られる3ページ ── GA4データから見えた反響前の閲覧パターン

窓辺で30代後半の女性がノートPCのアクセス解析画面を見ながら一息ついているシーン

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「反響が入る前に、うちのサイトはどこを見られているのか」——住宅会社の広報担当者・経営者と話していると、この質問が出てくるのは決まって、GA4を開き始めた直後です。

多くの会社が、まず「トップページをどう改善するか」の議論から入って、そのまま止まっています。順序が逆で、先に見るべきは「実際に読まれている上位3ページ」です。GA4なら5分で出てきます。

窓辺で30代後半の女性がノートPCのアクセス解析画面を見ながら一息ついているシーン

「反響前の3ページ」を見ないと、直す順番を間違える

住宅会社のホームページで反響(資料請求・来場予約・電話)が発生するまでには、たいてい複数ページ・複数回の訪問が挟まります。SUUMOリサーチセンターの「住宅購入・建築検討者調査(2025年)」でも、ネットで下調べをしてから住宅展示場・モデルハウスへ動く動線が主流であることが定点調査で示されており(SUUMOリサーチセンター)、初回訪問でいきなり問い合わせが入るケースはむしろ少数です。

つまり、反響数だけを追いかけていると、その手前で「何ページを何回」読まれた末に反響につながったのかが見えないままになります。ここが見えないと、サイト改修の相談を受けても「では、まずトップページのファーストビューを直しましょう」という教科書どおりの提案しか出せません。

先に確認すべきは、いま現在のサイトで、反響前に実際にいちばん読まれている3ページはどこか。これがトップページとは限りません。多くの住宅会社サイトでは、施工事例のほうがトップページより長く読まれているというのが普通です。

GA4で「最初に見られる3ページ」を確認する2つの入り口

GA4で「よく読まれているページ」を見るには、実は2つの別のレポートがあります。両方見ないと、"反響前の3ページ"の実像はつかめません。

ページとスクリーン:どのページが何回読まれたか

1つ目の入り口は、「レポート → エンゲージメント → ページとスクリーン」です。ここでは、サイト内のどのページが表示回数(PV)として何回見られたか、平均エンゲージメント時間はどれくらいか、を一覧で確認できます(インハウスプラス GA4レポート解説、株式会社クリエル GA4 PV数の見方)。

住宅会社サイトの場合、上位に並ぶのはトップページ/施工事例(一覧+主要な事例)/会社案内 or スタッフ紹介の3ジャンルになるのが典型です。上位10行の中でこの3種類がだいたい過半のPVを占める、というのが実務での目安になります。

ランディングページ:どのページから入ってきたか

2つ目の入り口は、「レポート → エンゲージメント → ランディングページ」です。こちらは「サイト訪問時に最初に開かれたページ」だけを集計します(アドエビス GA4ランディングページ分析、プリンシプル GA4ランディングページ実験)。

同じサイトでも、この2つのレポートで上位が入れ替わります。「ページとスクリーン」ではトップページが1位でも、「ランディングページ」では施工事例の個別ページが1位——というのはむしろ普通で、これは検索エンジンから直接、事例ページに着地している人が多いことを意味します。

オフィスの窓際で女性担当者がGA4のページとスクリーンレポートを見ながら振り返る動作スナップ

「うちのサイトのファーストビューを直そう」という議論に入る前に、この2枚を並べて見るだけで、直す優先順位が変わってきます。トップページの改修に半年かけるより、上位に来ている施工事例ページの1枚目を1画面ぶん整えるほうが、反響までの距離が短くなる会社は少なくありません。

住宅会社サイトで実際に上位に来やすい3ページ

「ページとスクリーン」の上位を見ていくと、住宅会社サイトの場合はほぼ次の3ジャンルに収束します。工務店・リフォーム会社向けのGA4活用解説でも、施工事例・お客様の声・会社案内といった主要ページが計測の中心になると整理されています(ゴッタライド 工務店・リフォーム会社向けGA4活用術、株式会社ベイス 住宅業界×GA4)。

住宅のシルエットからトップページ/施工事例/会社案内の3本の光の帯が伸びる抽象データアート

1位になりやすい:トップページ

トップページは、指名検索(会社名・代表者名)で入ってくる人と、サイト内で一度別ページを見た人が"戻る"人の両方が集まるため、PVが機械的に膨らみます。

ここで注意したいのは、トップページのPVが多い=トップページの見せ方が効いている、とは限らないということです。指名検索の受け皿として通過しているだけで、実際には次のページ(施工事例・お問い合わせ)へすぐ抜けているというパターンがよくあります。

トップページで見るべきは、PVそのものよりも、「トップページの次にどこへ行っているか」です。これはあとで説明する経路データ探索で追いかけます。

2位になりやすい:施工事例(一覧+個別)

施工事例ページは、検索エンジン経由でいきなり着地することが多いページです。「新潟 平屋 事例」「新潟 二世帯 施工例」など、検討者が具体的な条件で検索したときにヒットしてきます。

「ページとスクリーン」で見ると、施工事例の一覧ページと個別事例ページ数件が上位に混じっているのが普通で、合算するとトップページを上回っていることも珍しくありません。「ランディングページ」レポートでは、施工事例の個別ページが1位を取っているサイトも多いです。

反響前の検討者にとって、施工事例は「うちが建てたい家に近いものが作れる会社か」を判断する材料です。ここが上位に来ているということは、「読まれている」のは事実。問題は、その施工事例ページから次にどこへ動線が繋がっているかです。

3位に来やすい:会社案内/スタッフ紹介

会社案内・スタッフ紹介は、施工事例を数件読んだあとに「じゃあ誰が建てているのか」を確認しに来る、比較検討フェーズの終盤で必ず通過するページです。LIFULL HOME'S Businessの工務店向け解説でも、施工事例集の"次のステップ"としてファンをつくる会社案内の重要性が指摘されています(LIFULL HOME'S Business 工務店の会社案内デザイン)。

このページの平均エンゲージメント時間が1分を切っているなら、多くの場合、代表挨拶と沿革だけで終わっているか、現場で家を建てている人の顔と名前が載っていないサイトです。反響直前で信頼を積み損ねているサインなので、優先的に手を入れる価値があります。

ここでよくあるのが「うちの会社案内は読まれていない」という思い込みですが、GA4を実際に開くとほぼ必ず上位10行以内に入っています。読まれていないのではなく、読まれた結果、そこで止まっている——というのが実像です。

上位3ページで押さえるべきこと(反響直前でこぼさない)

3ページそれぞれに、この段階で最低限やっておきたい実装があります。新しくコンテンツを作る話ではなく、順序を整える話です。

トップページ:最初の1画面で「誰向けの会社か」を言い切る

トップページに来た検討者が最初に見るファーストビュー1画面で、「新潟の◯◯エリアで、△△な家を建てている会社」だと1行で分かるようにする。ここが「あたたかい家」「家族の笑顔」といったどの会社にも当てはまるコピーで埋まっていると、次のページに進む理由が消えます。

そのうえで、上部に「施工事例」「モデルハウス来場予約」「資料請求」の3本柱を目立たせる。トップページの役割は、次のページに送り出すことで、そこで完結させることではありません。

施工事例:一覧ページから絞り込めるようにする

施工事例で反響につながっているサイトは、延床・坪数・予算帯・エリア・こだわり(吹き抜け/二世帯/ガレージ等)で絞り込めるフィルタを持っています。「事例が並んでいるだけ」だと、検討者は自分に近い1〜2件を探せずに離脱します。

集客できる工務店ホームページの実装解説でも、事例・サービス・強みが連動していないと問い合わせにつながらないと整理されています(スリーカウント 集客できる工務店ホームページの作り方)。

個別事例のページには、同じ会社の別の事例への内部リンクを2〜3本張っておく。1件を読むと、自然にもう2件読める状態にすると、平均閲覧ページ数が変わります。

会社案内:現場で家を建てている人の顔と名前を出す

代表挨拶と沿革だけの会社案内は、「誰が建てているのか」の答えになっていません。反響直前の検討者が確認したいのは、設計士・現場監督・大工の顔と名前と役割です。

工務店ホームページ制作の解説でも、大工・現場監督・設計士の顔・役割・コメントを載せることで、相談時の心理的な安心感につながると整理されています(NTTタウンページ デジタルリード 工務店ホームページ制作)。

顔写真・氏名・役割・簡単な経歴・ひとことの5点セットが5〜10人分並んでいるだけで、滞在時間が2〜3倍になる会社もあります(自社GA4で改修前後を比較して確認する価値があります)。

住宅会社サイトの上位3ページが全ページビューに占める割合の目安
住宅会社サイトで上位3ページに集中しやすい閲覧比率のイメージ(自社GA4で置き換えて確認する用の目安)

上のグラフは、住宅会社サイトで上位3ページに閲覧が集中しやすい割合のイメージです。この3ページで全PVの7割前後を占めるサイトが多く、残り3割を"その他ページ"が分け合っている、というのが典型的な分布です。自社のGA4で同じ集計を出して、まず自社の3ページを確定させてください。

「上位3ページ」だけでは足りない。反響直前ページを別に見る

ここまでは「よく見られているページ」の話です。ただし、よく見られているページ=反響に効いているページ、とは限りません。トップページはPVが多くても、そこから反響ページに直接進んでいるかは別の話です。

反響に効いているページを特定するには、GA4の「探索 → 経路データ探索」を使います。終点に「resource_request(資料請求フォーム)」や「/thanks」などの反響ページを指定すると、その1歩手前にどのページがあったかが分かります(コアース・デザイン GA4経路データ探索、クロスエモーション GA4経路データ探索の使い方)。

女性経営者と女性コンサルタントがGA4のランディングページ一覧を一緒に覗き込みながら話している対話シーン

住宅会社サイトの実務では、反響直前の1歩手前ページは「施工事例の個別ページ」か「モデルハウス紹介ページ」のどちらかに集中していることがほとんどです。「ページとスクリーン」の上位3ページと、「経路データ探索」で出てくる反響直前ページを並べて確認すると、PVは多いのに反響につながっていないページ(=改修余地)が見えてきます。

たとえば、「ページとスクリーン」で1位のトップページが、経路データ探索の反響直前ページにはまったく出てこない——ということもあります。この場合、トップページの改修は後回しでも構いません。先に触るのは、経路データ探索に出てきているページです。

2段階で見ると、直す順序が決まる

住宅会社サイトのGA4分析は、「ページとスクリーン/ランディングページで上位3ページを確定させる」→「経路データ探索で反響直前ページを確定させる」の2段階で見るのが実務的です。

  • 1段階目(上位3ページ):トップページ/施工事例/会社案内の3ジャンルが上位に来ているか。それぞれの平均エンゲージメント時間はどうか。"読まれているが止まっている"ページがないか
  • 2段階目(反響直前ページ):資料請求・来場予約・電話の1歩手前は、実際にはどのページか。その上位3ページと重なっているか、それとも別のページか

この2段階で自社サイトを見ると、「まずどこから直せば反響数に効くか」の順序が自然に決まります。トップページを直すのは、この2つを確認したあとでも遅くありません。

住宅会社のサイト改修で反響数を伸ばすときに、最初にやるべきことは「新しいコンテンツを作る」ことではなく、「いま何が読まれ、何が反響につながっているかをGA4で確定させる」ことです。

御縁のGA4分析サービスでは、上記の2段階の見方でサイト全体を棚卸ししたあと、"次にどこから触るべきか"を順序の形で出しています。「アクセス解析は開いてはいるが、次に何をすればいいか分からない」段階の相談から入っていただけます。

Masaharu Ishimoto

この記事を書いた人

Masaharu Ishimoto(御縁 GROWTH)

上級ウェブ解析士 / 御縁 GROWTH 代表

新潟の住宅会社・工務店を中心に、GA4計測の設計からAI検索(GEO)対策、サイト制作、公式LINE構築までを支援しています。

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モデルハウス/施工事例/お客様の声 ── 住宅会社のホームページで、反響が出るコンテンツの優先順位

同じ3種類のコンテンツを、順序なく並べた状態と、反響までの距離で並べ直した状態を左右に比較したビフォーアフター

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「モデルハウス紹介も、施工事例も、お客様の声もひととおり作った。でも、反響につながっている実感がない」——新潟の住宅会社・工務店から相談を受けるとき、この状態がいちばん多いです。

原因は「作ってあるかどうか」ではなく「順番と役割の整理を飛ばしたまま並べていること」にあります。3種類のコンテンツを同じ扱いで並列に置くと、検討者はどこから読めばいいか判断できないまま去ります。並べ直すべきは、"検討フェーズにどれだけ近いか"の順番です。

同じ3種類のコンテンツを、順序なく並べた状態と、反響までの距離で並べ直した状態を左右に比較したビフォーアフター

「全部作ってあるのに反響が増えない」の正体

住宅会社のホームページに載っているコンテンツの多くは、モデルハウス紹介・施工事例・お客様の声の3種類でできています。この3つは、検討者にとってはまったく別の役割を持っているのに、サイトの上ではだいたい同じ扱いで、同じ大きさのカードで並列に置かれていることがほとんどです。

同じ扱いで並べると、検討者は「何から読めばいいのか」を自分で判断することになります。判断できずに、たいてい閉じます。

住宅購入・建築検討者の情報収集は、年々オンライン中心にシフトしています。SUUMOリサーチセンターの「住宅購入・建築検討者調査(2025年)」(有効回答4,061人)でも、ネットで下調べをしてから住宅展示場・モデルハウスへ動くという動線が主流であることが定点調査で示されています(SUUMOリサーチセンター)。「ページに来てからどう動かすか」の設計を飛ばすと、ここでこぼれます。

モデルハウス/施工事例/お客様の声は"検討フェーズ"が違う

3種類のコンテンツは、検討者の頭のなかでの位置がそれぞれ違います。

  • お客様の声:会社を"認知"する段階。「ここに頼んだ人はどんな人だったのか」を見て、まず信頼できそうな会社かどうかを判断する
  • 施工事例:本命の"比較検討"段階。「うちが建てたい家に近いものが作れるか」「うちの土地条件で成立するか」を、写真と間取りと予算感で照合する
  • モデルハウス紹介:"来場・決断"のすぐ手前。「実物を見に行く価値があるか」「予約するならどの棟か」を判断する
認知→比較検討→来場決断の3段階に、お客様の声/施工事例/モデルハウスがそれぞれ対応することを示す抽象データアート

同じサイト内で並んでいても、コンテンツが担う仕事は「認知→比較検討→来場・決断」の順に分業されている、というのが並べ直しの起点になります。

モデルハウス紹介:来場予約に一番近いから最優先

来場予約は住宅会社にとって最も成約に近いコンバージョンです。反響を「数」で追いかけると資料請求のほうが集まりやすいですが、成約率で見れば来場予約のほうが桁違いに高いのは業界共通の実感で、住宅産業研究所も近年「資料請求ではなく来場予約」という検討者の急増を指摘しています(住宅産業研究所)。

だからモデルハウス紹介は、3種類のコンテンツの中でいちばん先に手を入れる価値があるのに、多くのサイトで「棟の名前と外観写真数枚だけ」で終わっています。来場予約ボタンが記事下にひとつあるだけ、というパターンも珍しくありません。

スマホでモデルハウス紹介ページの来場予約ボタンをタップしようとしている手元のマクロ接写

モデルハウス紹介ページで最低限そろえたいのは、次の4つです。

  • どの棟か・どこにあるか・営業時間をページ上部で言い切る(住所と地図もセットにする)
  • 平均的な予算帯と、その予算で何ができるのかの説明(「◯◯万円台〜」だけではなく、施工事例と紐づけた坪単価の目安まで)
  • 中の写真は10枚以上(外観/リビング/キッチン/収納/水回り/和室・書斎など)。1枚の外観写真だけでは判断ができない
  • 来場予約ボタンをページ上部・写真の下・ページ末尾の最低3箇所に置く(記事下に1個だけ、では押し始められない)

「モデルハウスは1棟しかないから紹介するほどでも」という会社でも、1棟を丁寧に扱うほうが反響は増えます。訪れる検討者にとっては、その1棟がすべてだからです。

施工事例:中盤の意思決定を支える"数と鮮度"

施工事例は、モデルハウスを見に行く前後で、いちばん時間をかけて読まれます。同じ会社の事例を10件、20件と続けて読み込んで「うちが建てたい家に近いか」を確かめているのが、検討者の実際の動きです。

リビングで30代の夫婦がノートPCの施工事例ページを一緒に覗き込みながら会話している動作スナップ

施工事例ページで効いてくる条件は、実装レベルでは次の3つです。

  • 数:伸びている会社は100件以上の事例を積んでいる。数が少ないと「本当にこの会社は建てているのか」が伝わらない
  • 鮮度:直近1年以内の事例が上位に出るように並び順を設計する。3年前の事例だけが並ぶと、動きが止まっている会社に見える
  • 検索性:延床・坪数・予算帯・エリア・こだわり(吹き抜け/二世帯/ガレージ等)で絞れるようにする。検討者は「自分に近い事例」だけを読みたい

これは業界ノウハウとしてもほぼ共通で、集客できる工務店ホームページの解説では「事例を載せているだけ」では問い合わせにつながらず、事例・サービス・強みと連動した設計が必要と整理されています(スリーカウント、シンミドウ)。

事例数が少ない住宅会社は、無理に増やすより1件を厚くする方向で持ち直せます。写真15〜20枚+間取り+施主のコメント+担当設計士のひとこと+工期・予算帯まで書き込めば、1件で3件分の説得力になります。

事例ごとに「同じ会社の別の事例へ」の内部リンクを2〜3本張るだけでも、平均閲覧ページ数が変わってきます。

お客様の声:最後の一押し。ただし場所を間違えるとノイズになる

お客様の声は、モデルハウスと施工事例で気持ちが固まった検討者の「最後の一押し」に効きます。逆に、初見でトップページに大量に並べても効かない、というのが業界的な整理で、順番を間違えるとサイト全体の印象を「営業色が強い」ほうへ傾けます。

お客様の声で信頼を作りたいときに、押さえたいのは次の3点です。

  • 実名・顔写真あり、または手書きコメントの画像を最低1件は入れる(アットホームの「2025年注文住宅トレンド調査」でも、実名・顔写真ありが信頼度に効くと整理されています)(アットホーム)
  • 声だけを集めた「お客様の声一覧」ページよりも、各施工事例の末尾に施主コメントを入れるほうが読まれる(事例と声がセットになる)
  • 「大満足でした」だけの短文は載せない。住んでみて気づいたこと・想定と違ったことが1〜2行入っていると信頼される

トップページから独立した「お客様の声」バナーを大きく出すのは、検討終盤に会社名で戻ってきた人向けの動線と割り切って構いません。初見の来訪者は施工事例のほうから見に行きます。

どこから手を付けるか(当面の優先順位)

「全部を一気に整えるのは無理」という前提で、次の順に手を入れると、反響までの距離が短くなります。

1. モデルハウス紹介ページの再構築:写真10枚以上・営業時間・予算帯・来場予約ボタン3箇所 2. 直近1年の施工事例を3件、写真15枚以上・間取り・予算帯・施主コメント付きで厚く作り直す:数を増やす前に、まず"読まれる1件"を作る 3. 既存の施工事例ページの末尾に、その事例の施主コメントを移設:独立した「お客様の声一覧」の前にここを整える 4. 並び順と検索フィルタ:直近事例が上に来るようにし、坪数/予算帯/こだわりで絞れるようにする 5. 最後にトップページのコンテンツ配置を並べ直す:「モデルハウス→施工事例→会社案内→お客様の声」の縦順が基本形

反響を伸ばすのに、コンテンツを新しく作り足す必要はほとんどありません。「順番と役割」を並べ直すだけで、同じサイトから出る問い合わせ数はしばらく変わります。

御縁の住宅会社サイト診断では、GA4のページ別データと実装状況をあわせて、この3種類のコンテンツのどこから手を付けるべきかを"順番"の形で出しています。「一度に全部は無理だが、次にどこから触るべきか」を決める段階の相談から入っていただけます。

Masaharu Ishimoto

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Masaharu Ishimoto(御縁 GROWTH)

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資料請求・来場予約・電話、CVボタンはどこに何個置くべきか【住宅会社のホームページ実装ノウハウ】

住宅会社のオフィスを俯瞰した構図で、3台のPCと2台のスマホに同じサイトが並び、資料請求・来場予約・電話の3つのCVボタンが光る

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「CVボタンを増やしたのに、問い合わせが増えません」——新潟の住宅会社・工務店から、この相談は思っている以上に多いです。

原因のほとんどは「置く場所」ではなく「置き方」の設計を飛ばしたまま数だけ足してしまったことにあります。CVボタンは、ヒーロー・記事内・スマホ画面下部固定など、置くべき場所は決まっていますが、そこに何を・何個・どの順番で置くかまでを設計しないと、増やせば増やすほど押されなくなる領域に入ります。

住宅会社のオフィスを俯瞰した構図で、3台のPCと2台のスマホに同じサイトが並び、資料請求・来場予約・電話の3つのCVボタンが光る

前提:住宅会社の3つのCVは「同格」ではない

まず整理しておく必要があるのが、資料請求・来場予約・電話の3つは検討フェーズが違うということです。同じ大きさで横並びに並べると、検討者はどれを押していいか判断できずに、結局どれも押さずに離脱します。

住宅産業研究所も、ここ1〜2年で「資料請求ではなく来場予約」というお客様が急増していると指摘しており、リニューアルで来場予約フォームを新設したところ、反響の過半数が来場予約になったケースが報告されています(住宅産業研究所)。

3つのCV(資料請求・来場予約・電話)を光る円形ノードで表現し、中央の来場予約だけが金色で最も強く光る抽象データアート

住宅会社の一般的な優先順位は次のようになります。

  • メインCV:来場予約(最も成約に近い・受注率が高い)
  • サブCV:資料請求(検討初期の情報収集フェーズ)
  • 補助CV:電話(今すぐ質問したい層向け・営業時間の掲載必須)

同じ大きさで3つ並べるのではなく、来場予約を主役として色や大きさで強調し、残り2つは"控えめに常時ある"状態にするのが基本形です。

ボタンを置くべき"標準の6箇所"

置き場所は次の6箇所です。全部に置く必要はありません。自社の状況に応じて、下の判断軸で数を絞ります。

1. ヒーロー(トップページ最上部):訪問直後の第一印象 2. 各サービス/商品ページの本文中:具体的な情報を読んだ直後の熱量が高い位置 3. 記事・施工事例ページの記事末:読了直後の"次の一歩"の位置 4. スマホ画面下部の固定バー:常時タップ可能な状態 5. PCの追従サイドバーまたはヘッダー固定:スクロール中も視界に残す 6. フッター:情報を一通り見た後の最終的な出口

このうち1・3・4・6は"必ず置く"、2・5は"検討"、というのが住宅会社サイトの標準的な組み方です。

ヒーロー(トップ最上部)に置くべきCTAは"1つ"

CTA配置に関する2026年のデータでは、上部(Above the fold)に置いたCTAは下部に置いた場合より89%多くクリックされることが、17,500件のランディングページを対象としたヒートマップ分析で示されています(Foundry CRO)。

一方で、CXLの事例では複雑なオファーの場合、下部に移動させて逆に304%改善したというケースもあります。住宅は典型的な「複雑・高額・検討期間が長い」商材なので、この両方の知見をそのまま鵜呑みにはできません。

住宅会社の場合、ヒーローに置くのは「来場予約」1つに絞るのが実務的な着地点です。理由は次の3つです。

  • 訪問直後に一番強い一次CVを見せることで、指名検索や紹介経由のホット層を取りこぼさない
  • 資料請求・電話などを横並びで並べると視線が分散し、押されなくなる
  • スマホでは横並びが物理的に難しく、縦に積むと3つ目以降は視認されない

資料請求や電話は、ページを少し下にスクロールした位置(訴求・施工実績・価格帯の直後)に追加していくのが自然な流れです。

スマホ画面下部の固定バーは「置くのが標準」だが……

スマホからのアクセスが7割を超えるサイトが増えた今、画面下部の固定バーはほぼ標準装備になっています。指を伸ばしやすい親指の可動域にボタンを置く、というモバイルUIの原則にも合致します。

スマホ画面下部に固定された3分割CVバー(資料請求・来場予約・電話)のマクロ接写。中央の来場予約が金色で強調

住宅会社の場合、画面下部固定バーは「来場予約」「資料請求」「電話」の3分割にして、色は次のように分けるのが定型です。

  • 来場予約(中央):金色〜アクセントカラーで最も目立たせる
  • 資料請求(左):ブランドカラーで控えめに
  • 電話(右):電話アイコン+発信番号でtelリンク

WCAGコントラスト比の目安である4.5:1以上を下回ると、視認性が落ちてタップ率も下がるという指摘もあります(SiTest)。実装後、iPhoneとAndroidの両方で実際に指を伸ばして押しやすさを確認しましょう。

追従ボタン(フローティング)は"万能ではない"

一方、本文の横や上に貼り付く追従ボタンは、置けば置くほど良いわけではありません。

ある事例では、スマホサイトの追従ボタンを外したらコンバージョンが約20%改善したという報告もあります(アキさんの日記)。追従ボタンが本文を覆い隠していると、検討者が「押したくて押した」のではなく「邪魔で×を押したついでに離脱した」という動きが増えてしまうためです。

画面を覆う追従バナーで離脱を招くパターンと、下部だけにスリムな3分割固定バーを置くパターンを左右に並べたビフォーアフター

住宅会社のサイトで避けたいのは、次の3パターンです。

  • ページを開いた瞬間に画面の3〜4割を覆う追従バナー
  • ×を押しても数秒後にまた表示されるしつこい追従
  • 記事本文と重なって写真や図が隠れる位置に固定される追従

追従を入れるなら、スマホは画面下部固定の1本に集約して、本文中には貼らない。PCは右サイドバーに小さめのCTAカードを追従させる、くらいの控えめさで十分です。

3つのCV別・置き方の考え方

来場予約

  • ヒーローに1つ、各モデルハウスページの上下に各1つ、スマホ下部固定バーの中央の3箇所を必ず押さえる
  • 「今週末の空き枠」など、日程の空きを見せると押される確率が上がる
  • 予約フォームは「日付選択」を最初のステップに置くと、フォーム離脱率が明らかに下がる

資料請求

  • 各商品/プラン紹介ページの記事末、スマホ下部固定バーの左、サイドバーの3箇所が基本
  • 資料の"中身"を見せる(表紙画像+目次)だけで請求率が変わる
  • 「郵送のみ」よりも「PDFですぐ受け取れる」を選べるようにするとスマホ層の離脱を防げる

電話

  • スマホ下部固定バーの右(発信アイコン+番号)、フッター、会社概要ページが基本
  • 営業時間と休業日を必ずボタン近くに書く(時間外にかけて出なかったときの心証を守るため)
  • PC版ではクリックしても発信できないので、PC版は電話ボタンを大きくしすぎない(スマホ層と使い分ける)

フォームの離脱を放置すると、ボタンをいくら置いても意味がない

CVボタンをどれだけ最適配置しても、フォームが重ければ全部そこで落ちます。

業界の調査では、問い合わせフォームの離脱率は一般に65〜75%程度と言われています(BOOSTTECH MEDIA)。10人がフォームに到達しても、送信まで至るのは2〜3人という水準です。

問い合わせフォームの離脱率と完了率を改善したときのCV数変化の構造イメージ(指数値)

フォーム完了率が20%から40%に上がるだけで、送信数は2倍になります。ボタンを増やす前に、以下の3点をまず確認してください。

  • 入力項目が10項目を超えていないか(必須は5〜7項目までが目安)
  • スマホで入力するときにキーボード種別が正しく切り替わるか(電話番号欄なら数字キーボード、メール欄ならメールキーボード)
  • 「送信」ボタンが灰色のままになっていて押せると気付かない状態になっていないか

よくある3つの失敗パターン

失敗①:3つのCVを同じ大きさ・同じ色で横並びにする

視線が分散し、「どれが本命か分からない」状態になります。来場予約を主役として色と大きさを分ける、が正解です。

失敗②:追従ボタンを本文の上下左右に何本も入れる

本文が読めなくなり、離脱率が上がります。追従は原則1本、スマホは画面下部固定バーに集約します。

失敗③:ボタンを増やす前に、フォームを直さない

CVボタンをクリックさせるところまでは改善できても、フォームで7割離脱すると意味がありません。ボタン配置とフォーム改善は必ずセットで取り組みます。

まとめ:置く場所より、置き方の設計を先に決める

| 項目 | 実装の目安 | |---|---| | 主役CV | 来場予約(金色・大きめ・中央) | | サブCV | 資料請求(ブランドカラー・控えめ) | | 補助CV | 電話(スマホのみ・営業時間併記) | | ヒーロー | 主役CV 1つに絞る | | スマホ下部固定 | 3分割バー(左=資料請求/中央=来場予約/右=電話) | | 追従ボタン | 原則1本まで・本文を覆わない | | フォーム | 必須項目5〜7個・キーボード種別最適化 |

CVボタンは「増やす」より「絞る」ほうが押される、という感覚がスタート地点です。まずは主役をひとつ決めて、そこに視線が集まる配置に直す。それから残りの2つを控えめに常時見える位置に置く。この順番だけでも、直近の反響は変わります。

自社サイトのボタン配置とフォームがどのくらい離脱を起こしているかは、「アクセスはあるのに問い合わせがない」をデータで切り分けるで紹介しているGA4の切り分け方で数字にできます。改善の全体的な順序は住宅会社のホームページ集客 完全ガイドで整理しています。

自社のCV導線が「どこで詰まっているのか」を数字で見てから直したいという場合は、下記からご相談ください。GA4データと現状のサイト構造を突き合わせて、次に手を入れるべき1箇所から一緒に順番を決めます。

Masaharu Ishimoto

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Masaharu Ishimoto(御縁 GROWTH)

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住宅会社のホームページ集客 完全ガイド【問い合わせが来ない理由から、直す順番まで】

アクセス数は伸びているのに問い合わせだけが低いままのホログラムダッシュボードを見上げる住宅会社の担当者

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「ホームページはあるのに、問い合わせにつながらない」——新潟の住宅会社・工務店から、この相談を本当によく受けます。

そのたびに感じるのは、多くの会社が「原因を特定する前に、リニューアルという一番大きな手を打とうとしてしまう」ということです。実際には、直すべき場所には順番があります。

アクセス数は伸びているのに問い合わせだけが低いままのホログラムダッシュボードを見上げる住宅会社の担当者

遠回りしないための「集客の地図」

住宅会社のホームページで反響が出ない原因は、ほぼ次の3つのどれかに集約されます。

1. 見せ方の問題:サイトの内容が、検討者に響く形になっていない 2. 計測の問題:何が起きているか、そもそも数字で把握できていない 3. 導線の問題:問い合わせ・資料請求までの道筋が整理されていない

この3つは、この順番で疑うのが正解です。計測ができていないのに見せ方だけ変えても効果測定ができませんし、見せ方に問題があるのに導線ボタンだけ増やしても響かない内容のままです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

STEP1:まず「見せ方」を疑う

検討者が住宅会社のホームページに求めているのは、「ここに頼んで大丈夫か」を判断する材料です。

情報が乏しいサイトと、訴求・施工実績・価格目安が伝わるサイトを左右に並べたビフォーアフター比較

具体的には、次の3点が伝わっているかを確認してください。

  • 訴求:どんな暮らしを提案する会社なのか、一言で言えるか
  • 施工実績:実際に建てた家の事例が、写真と一緒に十分な数掲載されているか
  • 価格目安:坪単価や建築総額の目安が、問い合わせ前にある程度わかるか

業界の調査でも、ホームページ改修の際は「ターゲットに響くメッセージ」「豊富な施工実績」「明確な価格目安」「スタッフの顔」が見えるサイトにすることが重要だと指摘されています。逆に言えば、この4点のどれかが欠けているサイトは非常に多いということでもあります。

見せ方の具体的な共通失敗パターンは、問い合わせが来ないホームページの共通点7つで7つに整理して解説しています。まずはここを確認してみてください。

STEP2:次に「計測」を疑う

見せ方を直しても、今何が起きているかを数字で見られていなければ、直った・直っていないの判断ができません。

流入・回遊・フォームの三段ファネルを光の粒子で表現し、最後にごくわずかしか残らない様子を示した抽象データアート

ここで見るべきなのはGA4(Googleアナリティクス4)です。

  • どのページで離脱しているのか
  • どの流入経路(検索・SNS・広告)からの反応が良いのか
  • 資料請求フォームに来た人のうち、何人が実際に送信しているのか

この3点を「流入の質」「ページ内の行動」「フォームの離脱」という3段階に分けて確認する具体的な手順は、「アクセスはあるのに問い合わせがない」をデータで切り分けるで詳しく解説しています。

この記事を読んで自社のGA4を開いてみるだけでも、次に何を直すべきかがかなり明確になります。

STEP3:最後に「導線」を疑う

見せ方と計測、両方の手当てをしてはじめて、導線(CVボタンの配置)の改善が効いてきます。

住宅は検討期間が長いため、行動のハードルが異なる複数の入口(資料請求・来場予約・電話・LINE相談)を、ページの要所要所に置く必要があります。

スマートフォン画面から浮かび上がる資料請求・来場予約・電話の3つの光るCVボタン

スマートフォンでの閲覧が中心の今、画面下部に固定表示するボタンの効果は特に大きく、CVR改善のA/Bテスト項目としても「CTAボタンの色とテキスト」「フォーム入力項目数」は優先度の高い項目として挙げられています。この各論は、次回以降の記事で詳しく扱う予定です。

そもそも、リニューアルすべきか?

3つのステップを踏んだ上で、「今のサイトの土台自体が古い」と感じたら、リニューアルを検討するタイミングです。

工務店ホームページの費用帯別にできること・諦める範囲の目安(20万円台〜200万円台)

工務店のホームページ制作費用は、業界調査では20万円台〜200万円台以上まで幅広く、価格帯によって「実装範囲」と「諦める範囲」がはっきり分かれるとされています。20万円台は最低限の箱と土台、100万円台からカスタムデザイン+施工事例の本格運用、200万円台でブランディングまで含むフルカスタムが目安です。

リニューアルには旧サイトの分析・データ移管・SEOの引き継ぎという特有の工数も追加でかかります。「今のサイトを直せば済むのか」「作り直すべきなのか」は、STEP1〜3を済ませてから判断しても遅くありません。

まとめ:直す順番を間違えない

| ステップ | 疑うこと | 参考記事 | |---|---|---| | STEP1 | 見せ方(訴求・実績・価格) | 問い合わせが来ないホームページの共通点7つ | | STEP2 | 計測(GA4で数字を切り分ける) | アクセスはあるのに問い合わせがないをデータで切り分ける | | STEP3 | 導線(CVボタンの配置) | 近日公開 | | + | 土台(リニューアルの要否) | 費用相場を踏まえて判断 |

「うちはどのステップに問題がありそうか、一緒に見てほしい」という場合は、下記からお気軽にご相談ください。現状のサイトとGA4を拝見して、どこから手をつけるべきかの初期診断からお手伝いします。

Masaharu Ishimoto

この記事を書いた人

Masaharu Ishimoto(御縁 GROWTH)

上級ウェブ解析士 / 御縁 GROWTH 代表

新潟の住宅会社・工務店を中心に、GA4計測の設計からAI検索(GEO)対策、サイト制作、公式LINE構築までを支援しています。

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