社長から一番多く聞く言葉

中小企業の社長にお話を伺うと、いちばん多く出てくる言葉があります。
「本当は、本業に専念したいんです」
見積、請求、書類、ホームページ、SNS、採用……。
どれも大事な仕事です。でも、社長が本当にやりたい仕事ではありません。
気がつけば一日が終わり、本業に向き合えるのは夜になってから。
人を雇えば解決するかもしれない。
でも、今は人が集まりません。採用しても、教える時間がありません。
帝国データバンクの2026年の調査では、企業の経営課題の1位は「人材強化(採用・定着・育成)」で90.2%。2026年上半期の「人手不足倒産」は227件と過去最多を更新しました。
私は今、そんな社長の「本業以外の仕事」を、AIを使って引き受けています。
はじめまして。御縁(ごえん)の石本政晴です。
この記事では、私が何者で、なぜこの仕事をしているのかをお話しします。
最後に、自社の「本業以外の仕事」を5分で数えられるチェック表を置いておきます。
▶ 関連:帝国データバンク「企業の経営課題に関するアンケート(2026年)」
会社員として22年。現場で見てきた「本当の課題」

私は会社員として22年、現場で働いてきました。
その間、ずっと同じ悩みを見続けてきました。
現場が悩まされていたこと
- 書類や事務に追われて、本来の仕事に手が回らない
- 人が足りない。若手が入っても、教える時間がなくて育たない
- 「あの人しか分からない」仕事が多く、その人が休むと止まる
- 連絡や情報共有が遅く、手戻りややり直しが起きる
- ホームページやSNS、AIの話になると、追いつけない、分からない
社長や会社が求めていたこと
「仕事はあるのに、人が足りなくて、仕事ができなくなってきている」
「本業に集中したいのに、他の作業が多すぎる」
「その作業を、誰かに任せられるようになりたい」
そして多くの人が、こう言っていました。
「AIを学びたい。取り入れたい。でも、何から始めればいいか分からない」
22年間で分かった一番の問題は、ひとつです。
大事な仕事に、時間を使えないこと。
現場では、段取りがすべてでした。
誰が、いつ、何をするか。どこで手が止まるか。
仕事の流れを見て、詰まっている所を見つける。
この感覚が、今の仕事の土台になっています。
▶ 関連:現場所長の1日を書き出すと、何時間が書類仕事なのか
二人の息子を育てながら

私は、二人の男の子を育てるシングルファーザーです。
子どもたちが小さかった頃は、仕事が終われば送迎、部活動のサポート、学校行事。
自分の時間を作ることは、ほとんどできませんでした。
「なにか自分でやってみたい」
そう思いながらも、目の前のことに追われて、動き出せない日々が続きました。
ファイナンシャルプランナーの道も考えましたが、競争の激しさに一歩が踏み出せませんでした。
国の調査(令和3年度 全国ひとり親世帯等調査)では、父子家庭の父が一番困っていることは「家計」38.2%、次いで「家事」14.1%。そして相談相手がいない父親は45.2%にのぼります。仕事も家のことも、一人で抱え込みやすいのが父子家庭です。
だから、社長の「本業に専念したいのに、他のことに時間を取られる」という気持ちが、
私には他人事に思えません。
やりたいことがあるのに、時間がない。 あの苦しさは、よく知っています。
▶ 関連:こども家庭庁「全国ひとり親世帯等調査」
41歳の誕生日に開業

子どもたちが大きくなり、少しずつ自分の時間が持てるようになった40代。
ある日、自分に問いかけました。
「人生は1回しかない。このままで後悔しないか?」
2022年9月、副業の準備を始めました。
昔から趣味で続けていた動画制作を仕事にしようと決め、
半年で100万円以上を機材とソフトに投資しました。
毎月届く請求書に、本当に冷や汗をかきました。
それでも、もう逃げられない。
2023年5月3日、41歳の誕生日に、御縁を開業しました。
営業の経験はゼロ。最初は無料で動画を作らせてもらい、実績を積みました。
初めていただいたお金は、1,000円。
今までで一番うれしい1,000円でした。
▶ 関連:御縁(goen-growth.com)のホームページ
AIと出会って、仕事が変わった

動画の仕事を続けるうちに、お客さまから相談されることが増えていきました。
「ホームページを見てほしい」「SNSが続かない」「事務が回らない」。
どれも、本業とは別のところで社長の時間を奪っている仕事でした。
そこで出会ったのがAIです。
最初は自分の会社で試しました。今では、
- 記事の下書きと挿絵を、夜のうちにAIが仕上げる
- 夜の仕事が本当に終わったかを、朝にAIが点検して知らせる
- 毎週月曜に、アクセスの数字をAIがまとめて報告する
という仕組みが、私が寝ている間に動いています。
自分の会社で動いたものだけを、お客さまの会社に持っていく。 これが今の私のやり方です。
▶ 関連:AIエージェントに毎晩ブログを書かせる仕組みで、初期にやめた3つの設計判断
御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

今、私は中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)とAX(AIトランスフォーメーション)を、社長の右腕として引き受けています。
言葉は難しそうですが、やることは2段階です。
第1段階 DX:紙と手作業を、デジタルに整える
日報、見積、請求、社内の書類。紙やExcelに散らばった仕事を、デジタルで一か所にまとめます。
ここが整っていないと、AIに渡すものがありません。
第2段階 AX:AIが仕事を回す会社へ
整えた仕事を、AIエージェントに渡します。書類の下書き、数字の集計と分析、ブログやSNSの発信。
人を雇わなくても回る仕組みにします。
お手伝いしている範囲は、たとえばこんな仕事です。
- バックオフィスのAI化・業務ツールづくり:書類・請求・日報・議事録、社内書類のツール、会社専用の仕組み
- 分析・解析:売上やホームページのアクセスを、AIで見える化して次の一手を決める
- 集客・発信:ホームページ制作・導線設計、動画制作、GEO/SEO(AI検索対策)、広告運用
- 提案・戦略の選定:次に何をやるか、どこに力を入れるかを一緒に決める
進め方はシンプルです。
1. 社長の話を聞く:何に困っているか。何に時間を取られているか。本当はやってみたいことは何か
2. 仕事を分ける:社長がやるべき仕事と、渡せる仕事を分ける
3. 渡せる仕事を仕組みにする:DXで整え、AXでAIに回させる。人を雇わなくても回るようにする
ヒアリングで出てくる悩みは、会社ごとに違います。
それでも最後は、ほぼ同じ言葉にたどり着きます。
「本業に専念したい」です。
事業の詳しい内容は、御縁のホームページにまとめています。
▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)
▶ サービス一覧:御縁のサービス
▶ 関連:AIに任せてよかった仕事・任せられなかった仕事 —— 自社で試して分かった6つの線引き
「右腕」がいない会社を、なくしたい

中小企業の多くは、社長の右腕になる人がいません。
人手不足は、これからもっと深刻になります。
それなのに、生成AIを業務で使っている企業は34.5%(小規模企業では28.0%)。使えていない理由には「専門人材・ノウハウ不足」41.3%、「活用すべき業務範囲が不明確」40.0%が並びます(帝国データバンク、2026年3月)。人が足りない会社ほど、AIを入れる人もいない。ここを埋めるのが私の仕事です。
でも、AIなら、人を雇えない会社でも右腕を持てます。
社長が本業に100%集中できる会社を増やすこと。
それが、人手不足という社会の問題に対して、私ができる貢献だと思っています。
AIは、社長の「本業以外」を引き受けるためにある。
私はそう考えています。
▶ 関連:建設会社がAIエージェントを「右腕」として使うと、現場は何が変わるのか
【実物】社長の「本業以外の仕事」棚卸しチェック表

まずは、自社の「本業以外の仕事」を数えてみてください。
紙でも、スマホのメモでも構いません。下の項目を写して、当てはまるものに印をつけるだけです。5分で終わります。
使い方
1. 先週、自分でやった仕事に ✅ をつける
2. ✅ をつけた仕事の横に、だいたいの時間を書く(例:3時間)
3. 「これは自分じゃなくてもいい」と思うものに ★ をつける
お金・書類
- □ 見積書を作る
- □ 請求書を作る・送る
- □ 業者からの請求書をチェックする
- □ 入金・支払いを確認する
- □ 日報・報告書をまとめる
集客・発信
- □ ホームページを更新する
- □ ブログ・SNSに投稿する
- □ 施工事例・商品の写真を整理する
- □ 問い合わせに返信する
- □ チラシ・資料を作る
管理・連絡
- □ 工程・予定を組み直す
- □ 社員や業者への連絡・確認
- □ 会議の議事録を作る
- □ 数字(売上・アクセス)を集計する
- □ 採用の募集を出す・応募に返信する
★ の数が、AIに渡せる仕事の候補です。
★ が3つ以上あれば、社長の時間は、今より確実に取り戻せます。
▶ 関連:AIを業務に入れるとき、最初に渡すべき仕事の選び方
このnoteで書いていくこと

このnoteでは、中小企業の仕事をAIで回す実録を書いていきます。
毎回、テンプレートやプロンプトなど、そのまま使える「実物」を1つ配ります。
- 事務・書類をAIで片付ける(請求・見積・日報・議事録)
- 集客・発信をAIに任せる(動画・ブログ・SNS)
- 経営の数字をAIで読む(売上・アクセスの見える化)
- AIを会社に入れる・続ける(うまくいかなかった話も含めて)
次回は、「AIの自動化が8日間、全部空振りしていた話」です。
仕組みを作ったのに、実は何も動いていなかった。私自身の失敗から、AIに仕事を任せるときに一番大事なことをお話しします。
▶ 関連:AIに任せた仕事が、8日間ぜんぶ空振りしていた。「完了」の表示を信じてはいけない理由
参考データ・関連記事
この記事で紹介した数字の出典です。どれも無料で読めます。
- 帝国データバンク「企業の経営課題に関するアンケート(2026年)」— 経営課題の1位は人材強化(90.2%)
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260304-management-issues/
- 帝国データバンク「倒産集計 2026年上半期報」— 人手不足倒産227件で過去最多
https://www.tdb.co.jp/report/bankruptcy/aggregation/20260708-bankruptcyh12026/
- こども家庭庁「全国ひとり親世帯等調査(令和3年度)」— 父子家庭の困りごと・相談相手
https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya/reserch_single-parent_households
- 帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」— 活用34.5%と、進まない理由
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260514-genai/
- 東京商工リサーチ「『生成AI』活用は企業の25%にとどまる」— 専門人材不足がネック
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1201667_1527.html
チェック表で ★ がついた仕事、コメントで教えてください。 次の記事で、AIに渡す方法をお答えします。
「自分でやる時間はない。任せたい」という社長は、LINEから気軽にご相談ください(30分無料)。
御縁 代表 石本政晴
この記事は、noteでも公開しています。▶ noteで読む(石本政晴・AIで困りごと解決)

