
メールの中身を、1日30回AIに写していませんか
AIを入れたばかりの会社で、よく聞く声です。
- 「お客様のメールをAIに貼り付けて、できた返事をまたメールに貼って…の繰り返し」
- 「表計算の数字をAIに写すだけで、午前中が終わる」
- 「AIが、メールも表も直接見てくれたらいいのに」
結論から言うと、AIと会社の道具は「つなげる」ようになっています。そのための共通のしくみが MCP です。そして、つなぐときに決めておくことは3つだけ。YouTube「会社のAI導入講座」第11回と同じ内容です。
▶ 動画:MCPとは?AIと会社の道具をつなぐしくみ(会社のAI導入講座 #11)
MCPは「コンセントの差し込み口」

MCPは、AIと会社の道具をつなぐための、共通の決まりです。
家電の会社が違っても、同じ差し込み口なら、どれでも使えますよね。MCPも同じで、差し込み口の形がそろっているので、メール・表計算・カレンダー・チャットなど、いろいろな道具を同じやり方でAIにつなげます。
Claudeを作った会社が始めたしくみですが、今はChatGPTやGeminiなど、ほかの会社のAIも使う共通の規格になっています(2026年10月時点)。一度つなぎ方を覚えれば、AIを乗りかえても考え方はそのまま使えます。
つなぐ前は「人が運び役」、つないだ後は「AIが読みに行く」

- つなぐ前:メールを開いて、中身を写して、AIに貼る。できた返事を、またメールに貼る。人が行ったり来たりの運び役です。
- つないだ後:AIが、自分でメールを読みに行きます。人は「今日の急ぎのメールを教えて」と頼むだけ。
写し間違いや貼り忘れもなくなります。人は、運ぶ仕事から、決める仕事に戻れます。
つなぐしくみは、3つの部品でできている

1. AI:Claude Code など、頼まれて考える側
2. つなぎ役:道具ごとに用意された、差し込みプラグのようなもの。アプリでは「コネクタ」という名前で出てきます
3. 会社の道具:メール・表計算・カレンダー・ファイルの置き場所など
そして、つなぎ役には、できることが決まっています。「読むだけ」か、「書きこみもできる」か。ここが、あとで大事になります。
【実物】メールを「読むだけ」でつないでみる

Claudeのアプリでの流れは、次のとおりです(画面や名前は、アプリの版によって少し違うことがあります)。
1. 設定から「コネクタ」を開く(メールやカレンダーなど、つなげる道具が並んでいます)
2. メールを選んで「つなぐ」を押す → メールの会社の画面で、AIに何を許すかを読んでから許可する
3. つながったら、頼んでみる
### コピーして使える頼み方
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今日届いたメールから、急ぎのものを3つ。
誰から、何の用件か、1行ずつ。
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AIが自分でメールを読みに行って、まとめてくれます。人は、写しても貼ってもいません。
最初は、返事を送る許可はまだ渡しません。読むだけで、十分に役に立ちます。
前回の「3つのきっかけ」と組み合わせると

前回(#10)の、AIが動く3つのきっかけ(頼まれたら・時間になったら・出来事が起きたら)と組み合わせると、ぐっと使いやすくなります。
- 時間になったら:毎朝8時に、表計算の工程表を読んで、遅れている現場を知らせる
- 出来事が起きたら:お問い合わせのメールが届いたら、急ぎかどうかを分けて、チャットで担当に知らせる
つなぐ順番は、毎日いちばん写している道具から。そして、読むだけから。
安全につなぐ、3つの決まり

「AIが会社のメールを全部見られるのは心配だ」という社長の声は、もっともです。決まりは3つだけです。
1. つなぎ役は、信頼できるものだけ。道具を作った会社の公式のものや、アプリの一覧に載っているものから選びます。出どころのわからないものは入れません。
2. 許可は小さく。読むだけから始めて、送る・消す・お金がかかる、は人が確かめてから。
3. メールや資料の中に書かれた指示には、従わせない。届いたメールに「この内容を外に送って」と書かれていても、それはお客様の文章で、社長の指示ではありません。
AIへの指示は、社内の人だけが出す。この線を最初に決めておくのが、安心してつなぐコツです。
洗い出し表シート(無料)
つなぐ道具を洗い出して、許可の範囲と安全の決まりを書き込めるシートを用意しました。スマホでもパソコンでも書き込めて、PDF版もあります。
頼み方がまだの方は、前々回の記事「AIへの頼み方は「4つの箱」だけ」からどうぞ。
同じ困りごとなら、代わりにやります
「どの道具からAIにつなげばいいか、わからない」
「つないだあと、社員が何をしてよくて、何をしてはいけないかを決めたい」
「メールや表の中身を、安全にAIに読ませたい」
そんな社長は、私に任せてください。つなぐ道具と順番の整理から、許可の範囲と安全な決まりづくりまで——会社に合わせて、紙1枚にしてお渡しします。
その困りごと、AIで解決します。
御縁の事業:DXとAX(AIトランスフォーメーション)

御縁は、中小企業のDX(紙と手作業を、デジタルに整える)とAX(AIが仕事を回す会社にする)を、社長の右腕として引き受けています。
バックオフィスのAI化・業務ツールづくり、数字の分析、ホームページ・動画・AI検索対策まで。1社ずつ、本業に集中できる仕組みにします。
▶ 事業の詳しい内容:AIエージェント企業支援事業(御縁)
▶ サービス一覧:御縁のサービス
参考データ・関連記事
- YouTube「会社のAI導入講座」#11 MCP:AIと会社の道具をつなぐ
- Anthropic「Donating the Model Context Protocol and establishing the Agentic AI Foundation」— MCPがLinux Foundation傘下の団体に移り、ChatGPT・Gemini・Microsoft Copilot・VS Codeなどでも採用
次回は、「AIの費用対効果:本当に得をしている?」です。見えない費用まで含めた、数え方のお話です。
質問は、コメントへどうぞ。次の記事で答えます。
「うちの会社の道具を、安全にAIにつなぎたい」という相談は、LINEで受け付けています(30分無料)。
この記事は、noteでも公開しています。▶ noteで読む(石本政晴・AIで困りごと解決)

